外壁と屋根の塗装は家の美観を保つためだけでなく、長持ちさせるために家を守るために必要なメンテナンスです。
必要なことはわかったけれど、費用をなるべく抑えていという方もいらっしゃることでしょう。そこで、おすすめするのが外壁と屋根の塗装を同時に行う方法です。
この記事では、どうして外壁と屋根の塗装を同時に行うことをおすすめしているのか、同時にする上での手順とはなにかなどについてご紹介します。
- 外壁と屋根の塗装を同時にするのがオススメなのはなぜか
- 塗装するタイミングはいつか
- 業者と塗料選び、業者との契約や工事について
- 外壁と屋根塗装を行う際に注意するべき点とは
- 費用の相場はどれくらいか
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目次
外壁と屋根の塗装は同時にするのがオススメな2つの理由
「外壁と屋根の塗装をいっぺんに行うなんて大変ではないだろうか」、「余計に費用がかかる気がして心配」などとさまざまな疑問があることでしょう。
ここからは、外壁と屋根の塗装を同時にするのをおすすめする理由についてご紹介します。
足場代を節約できるのでお得!
実は、塗装するには塗料以外にも足場を準備する必要があります。そのため外壁と屋根を別々で行うと工事のたびに足場を設置することとなり、足場費用が2倍になってしまうのです。
屋根と外壁を同時に行えば足場を一度しか組まなくてすみます。よって、同時に行うことで足場代を浮かせることができるのです。
工事の手間が半分になる
外壁と屋根の塗装を別々で工事すると、いちいち業者探しから始める手間があります。業者探しは一見簡単にみえるようで実は結構大変です。
屋根と外壁の塗装が成功するかもしくは失敗するかは、ほぼ業者選びにかかっているといっても過言ではありません。
優良業者と悪徳業者では明確な違いがあります。それほど業者選びは気楽にできるものではないので、まとめて行うことでその手間も1回で済ませられるのです。
- 足場代を節約でき、かつ工事の手間を半減させることができる
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外壁と屋根の塗装をするタイミングは10年が目安
そもそもいつ塗装し直すべきなのかがわからないから行動に移せていないという方もいらっしゃることでしょう。
ここからは、塗装をするタイミングについての情報を共有したいと思います。
外壁の塗り替えのタイミングは8〜15年
外壁は前回の塗装から10年が塗り替えの目安とされています。しかしながら、年数はあくまでも目安でしかありません。劣化状況から判断するのが最善です。
屋根の塗り替えのタイミングは6〜12年
屋根は外壁よりも少し早い前回の塗装から8年が塗り替えの目安とされています。屋根塗料の寿命は外壁より短いということをしっかりと理解しましょう。
こちらもまた年数はあくまでも目安でしかないため劣化状況から判断するのが賢明だといえます。
外壁の劣化症状をチェック!
まずは外壁の劣化症状についてお教えします。
「チョーキング現象」がみられたら外壁が劣化していると判断して良いです。そもそもチョーキング現象とは外壁の塗装が劣化して粉状になることです。ひどい場合は塗替えをすることが必要であると判断できる状態でもあります。
「ひび割れ」もまた劣化症状のひとつです。塗装表面のひび割れならまだいいですが、外壁材まで割れているなら補修が必要となります。
「塗膜の膨れ」を見つけたら外壁が劣化していると判断するべきです。塗膜の膨れは言葉のまま塗装が膨れている現象をさします。放置すると塗装がどんどん剥がれていくため塗り替えが必要となってしまいます。
「塗装の剥がれ」は塗装が剥がれる現象であり、劣化症状のひとつでもあります。放置すれば外壁材の劣化が早まるため塗り替るべきです。
屋根の劣化症状をチェック!
外壁の次は屋根の劣化症状についてお教えします。
屋根の色が薄くなることを「色あせ」と呼びます。この状態であれば、劣化していると判断できます。今すぐ問題を起こすことは少ないですが放置すれば他の劣化を招きやすい状態であるため注意しましょう。
「ひび割れ」屋根を見つけた場合にも注意が必要です。放置すると雨漏りの原因となることもあるため補修しなければなりません。
「錆び」は金属屋根が錆びている状態を示しており、劣化症状の一つでもあります。放置すると屋根材が劣化するため塗り替えてください。
「塗装の剥がれ」は塗装が剥がれる現象です。放置すれば屋根材の劣化が早まるためメンテナンスが必要となります。
- 外壁は前回の塗装から10年が塗り替えの目安で屋根は塗装から8年が塗り替えの目安だけれども、あくまで目安である
- 目安は参考程度にし外壁と屋根の劣化状況を自分で確認すること
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外壁と屋根の塗装を決めたあとの手順①業者選び
前述したように、業者選びは塗装の出来上がりの良し悪しを大きく左右するほど大切とも言えます。ここからは、業者選びの手順について詳しくご紹介します。
外壁塗装・屋根塗装どちらも腕のある業者を選ぼう
未熟な業者に依頼すると施工不良を起こして必ず後悔することになります。
素人ですらわかるほどに職人によって塗装の出来は異なってくるのです。無駄な出費は避けたい、または最低限のお金ですませたいと思っているのならば、しっかりと業者選びに励みましょう。
質問に具体的に答えられる業者にしよう
素人であればやはり知識が豊富ではないために、騙されやすくなってしまいます。疑問があれば絶対にすべて尋ねることが重要です。
あなたの質問に毎時具体的に答えてくれる業者ならば信用できるため、そのような業者に依頼するようにしましょう。
- 未熟な業者は避ける
- 業者にわからないことは全て質問し、全て丁寧に答えてくれた業者を信頼するべき
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外壁と屋根の塗装を決めたあとの手順②塗料選び
業者選びも大切ですが、塗料選びにももちろん気を使いましょう。ここからは、塗料選びにおいて気にかけてほしいポイントについてお教えします。
耐用年数で考える
耐用年数が長ければ長いほど、メンテナンスの回数が少なくてすみます。耐用年数は長い順に、フッ素塗料、シリコン塗料、ウレタン塗料となっています。
やはり耐用年数が長いとそれだけ質の高い塗料となるためどうしても価格があがってしまいます。ちなみに現在の主流は耐用年数はそこそこあり、値段もお手頃なシリコン塗料です。
価格で考える
業者選びや塗料選びなど質を求めることは重要ですが、費用のことを考えることを忘れてはいけませんよ。質にこだわり過ぎて予算オーバーしてしまったとなればもう一度考え直さなければならなくなってしまいます。
価格は安い順にウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料となっています。耐用年数と価格のコストパフォーマンスに優れるのはシリコン塗料で、劣化が早くてもいいからとにかく安くしたいのならウレタン塗料がおすすめです。
- 耐用年数と価格を考慮して自身にあった選択をすること
外壁塗装の塗料についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
外壁と屋根の塗装を決めたあとの手順③契約
外壁と屋根の塗装について決めたからといって終わりではありません。次に契約についてしっかりと考えましょう。
とにかく必須なのが契約書の作成です。口約束では工事後にトラブルを引き起こすかもしれません。契約時に工事内容を具体的にチェックして疑問点を尋ねておきましょう。後から「話が違う」と気づいても手遅れです。
- 口頭での約束はトラブルの原因になるため絶対にしてはいけない
- 契約時に疑問点はすべて尋ねておくべき
外壁と屋根の塗装を決めたあとの手順④工事
いよいよ工事についてです。残念ながら業者に頼んだから一安心というわけにもいかないです。信頼のおける業者に頼めたとしても100%安全なわけではないからです。
オススメなのは手抜き工事をしていないか逐一チェックすることです。また、工事後に剥がれた場合の補修は無償か有償かはチェックしておくべきでしょう。
また、もちろん作業は業者が行ってくれますが、「外壁塗装&屋根塗装」工事の流れは理解しておくべきです。
流れをわかっていれば業者が手を抜いていた場合も気づくことができますし、業者とのやりとりもスムーズに行うことができるようになります。そこで、ここからは工事の流れについてわかりやすく説明してきます。
足場設置・シート養生
まず始めに外壁を囲うように足場を設置して養生シートを張ります。これは塗料の飛散を防止するために行われます。
高圧洗浄
次に高圧洗浄機を使って外壁を洗浄して汚れを落とします。外壁全体の汚れを落とし、簡単な汚れをなくしておくことで作業効率はあがります。
養生・補修・下地調整
塗料が飛散しないよう養生し、ひび割れなどを補修、下塗りが付着しやすいよう下地を研磨します。
きちんと塗料が壁につくようにし、安定させるために壁を平坦にするための作業のため非常に重要です。この作業を怠っている業者は悪徳業者または手抜き業者です。気をつけましょう。
下塗り
中塗りが剥がれないようにするために下塗り材を塗装します。下塗りは色をつけることが目的ではなく、上塗り用の塗料がしっかり壁に密着するために行います。
そのため塗装というようは下地調整の一部であるといえます。
中塗り・上塗り
同じ仕上げ塗料を2回塗って必要な塗装の厚さを確保します。中塗りは上塗りの1回目とも表現できる作業です。だいたい中塗りと上塗りの塗料は同じものであることが多いのですが、中塗り専用の塗料を塗った上から上塗り塗料を塗るという場合もあります。
中塗りと上塗りが同じ塗料であることを利用し、中塗りをしていないのにもかかわらず業者が「中塗りをしています」と嘘を言う場合もあります。この場合きちんと中塗りを行ったかどうか判断することは難しいため手抜き業者に騙されやすくなってしまうのです。
すぐではなく数年後に剥がれや塗膜不良などの不具合が起こるケースもあるため、そのようなことが起こらないように中塗りと上塗りの日を分けることを希望することが手抜き防止策となるためおすすめです。
清掃・足場解体
養生を剥がして足場を解体しておわりとなります。
- 工事中にも逐一作業を確認し、工事後の欠陥が見つかった場合の補修についても話しておくべき
- 足場設置・シート養生、高圧洗浄、養生・補修・下地調整、下塗り、中塗り・上塗り、清掃・足場解体という流れで工事は行われる
- 養生・補修・下地調整を怠っている業者は手抜きの場合がほとんど
- 中塗りと上塗りの日を分けることが手抜き防止策となる
外壁塗装・屋根塗装を行う際の4つの注意点
大切なマイホームを守るためにぜひ注意してほしい点がいくつかあるのでご紹介します。
塗料の安さに惑わされてはダメ!
費用を最小限に抑えたい気持ちはよくわかります。しかしながら、価格が安い業者は手抜き工事をする危険性があることは念頭に置いておいてください。前述した通り、手抜き業者はめずらしくありません。価格だけで判断することだけはしないでください。
自社施工の会社だと費用を抑えられる
下請け会社に作業を任せる業者は工事費から仲介料を抜いているため、このため自社で工事を直接おこなっている業者に依頼すれば費用が安くなるのです。
会社のホームページに職人の写真を掲載している業者は自社施工をしている可能性が高いです。ぜひチェックしてみてください。
訪問営業の業者は危険
リフォームでのトラブルは多くが訪問営業の業者によるものです。実際、国民生活センターには訪問業者による住宅リフォームに関する苦情や相談が多く寄せられているそうです。
判断不充分者契約により被害が拡大しているようです。たとえば、「早く塗り替えないと危険です」や「モニターになってくれたらお安くできます」などの営業トークにつられてしまう方が多いようです。
まとめとしては優良な業者なら訪問営業をしないため、逆に言えば訪問営業をしている業者は悪質業者の可能性が高まることを理解しましょう。
梅雨や台風の時期は避ける
原則として雨が降っていると塗装作業ができません。梅雨や台風の時期は工期が延びやすいためできれば塗装工事を依頼するのは避けるのが妥当でしょう。
- 塗料の安い業者は手抜き業者であることが多いため、費用を抑えたいのなら自社施工の会社を選ぶべき
- 訪問業者は悪質業者なため絶対に信用してはいけない
- 梅雨や台風の時期は塗装作業が不可能である
「外壁塗装&屋根塗装」費用の相場は70〜140万円
前提として30坪程度の住宅を想定するとなると、
項目 | 価格 |
外壁&屋根をまとめて | 100〜140万円 |
外壁のみ | 70〜100万円 |
屋根のみ | 60〜80万円 |
屋根&外壁を同時に塗装する場合の内訳は、
項目 | 価格 |
足場 | 20万円程度 |
養生 | 10万円程度 |
高圧洗浄 | 3万円程度 |
下地調整 | 4万円程度 |
塗装 | 40〜70万円 |
その他(付帯部、諸経費など) | 20万円程度 |
あくまで目安のため工事状況や使う塗料によって変動することは理解しておいてください。
屋根塗装の費用について詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです!
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外壁と屋根の塗装を同時に行なった場合の工期は2〜3週間
工事期間はどれくらいになるのか知っておきたいですよね。外壁と屋根の塗装を同時に行った場合の工期についてご紹介します。
外壁塗装にかかる工期
外壁塗装のみの作業日数は12〜15日となっています。これに職人の休日や雨による延期が加わるため2〜3週間が目安でしょう。
屋根塗装にかかる工期
屋根塗装のみの作業日数は12〜15日です。これに職人の休日や雨による延期が加わるためこちらも2〜3週間が目安となるでしょう。
外壁&屋根を一緒に塗装する場合の工期
外壁と屋根を同時に塗装するからといって工期が倍になるわけではありません。
作業日数は14〜18日で、これに職人の休日や雨による延期が加わるため2〜3週間程度が目安となります。足場や洗浄をまとめて行えるため、外壁と屋根塗装を同時に行えばかなり工期を短縮できるのです。
- 外壁&屋根を一緒に塗装する場合の工期は2〜3週間程度が目安でやはりかなり工期を短縮できる
外壁と屋根の塗装は一緒に行うと費用が格安に!
費用をなるべく抑えたいけど塗料や業者の質にはこだわりたいという方は外壁を屋根の塗装を一緒に行うことで出費を削減することをおすすめします。
やはり塗料の質や悪徳業者や手抜き業者を避けるためにはここでむやみに費用を抑えることばかり考えてはいけません。
大切なマイホームなのですから塗料を質の悪いのにしてしまったり、激安業者に委託しまうことで美観が損なわれてしまったり、寿命が短くなってしまったら悲しいだけでしょう。
それだけではなくせっかく費用を抑えようと努力したのにまたメンテナンスが必要となれば新たな出費が発生してしまい、結局多額の出費を伴うこととなってしまいます。外壁と屋根の塗装を同時に行うことをぜひしてください。
外壁塗装の費用について気になる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
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