ガルバリウム鋼板は金属性サイディングの一種で、メリットが多いことから近年人気の外壁材です。今回の記事ではそんなガルバリウム鋼板の色選びについてお伝えしていきます。
外壁が美しく見える色選びのコツや、おすすめのカラーなどをご紹介していきますので、ぜひご一読ください!
- ガルバリウム鋼板の特徴とメリット・デメリット
- 主なメーカーやおすすめの商品
- 場所別のおすすめカラーと組み合わせ
- ガルバリウム鋼板の施工費用や施工時の注意点、業者の選び方
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目次
ガルバリウム鋼板とは?
ガルバリウム鋼板は金属でできた外壁材の一種です。様々なメリットがあるため、近年リフォームなどで人気の外壁材となっています。
ここではガルバリウム鋼板の基礎的な知識のほか、その特徴などについて簡単にお伝えしていきます。
ガルバリウム鋼板の基礎知識
ガルバリウム鋼板とは、金属でできた薄い板状の外壁材です。アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%で作られた金属素材でできています。
メリットが多いため、2019年現在住宅の建築やリフォームで人気の外壁材です。
軽量で安価が特徴
ガルバリウム鋼板は金属素材でできているため軽量で、建物の耐震性をアップできるというメリットがあります。
また外壁材としては価格が安く、コスト面でも人気がある外壁材です。
カバー工法が可能
ガルバリウム鋼板は軽量なので、カバー工法で使用することができます。カバー工法は既存の外壁材に、ガルバリウム鋼板を重ね張りする工法です。
全部取り換える葺き替えや張り替え工事に比べると、工期も短くコストもかかりません。
ガルバリウム鋼板は色の種類が豊富
金属系の外壁材は、一般的にカラーやデザインが乏しいという特徴があります。
ガルバリウム鋼板は金属系の外壁材で、窯業サイディングなどに比べるとデザイン性は劣りますが、人気の外壁材のため金属系の外壁材の中ではカラーもデザインも豊富です。
そのため金属系の外壁材を使用したいが、デザインにもこだわりたいという方におすすめの外壁材となっています。
- ガルバリウム鋼板は、アルミニウムなどの金属でできた薄くて軽い外壁材
- 軽量で安価なため、外壁材として人気が高い
- 軽量なのでカバー工法に向いている
- 金属系の外壁材にしてはカラーやデザインが豊富
以下の記事では建材別にガルバリウムの特徴や費用などを詳しく解説しています。こちらもぜひご覧ください。
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色選びの前に!ガルバリウム鋼板の主なメーカー
ガルバリウム鋼板は複数のメーカーで製造されています。
ここではガルバリウム鋼板を製造・販売している、主なメーカーの名前や特徴についてお伝えしていきます。
アイジー工業
アイジー工業は、ガルバリウム鋼板を中心に製造販売している人気メーカーです。金属サイディングのほか、屋根材、サンドイッチパネルなどの製造も手掛けています。
金属系建材を製造するリーディングカンパニーです。
ニチハ
ニチハは外壁材を手掛ける企業です。主に窯業系の外壁材を製造販売しています。
金属系の外壁材も販売しており、カラーが豊富なガルバリウム鋼板が人気です。
旭トステム外装
旭トステム外装は、外装材だけにとどまらず外装に関する建材を手広く手掛ける企業です。
ガルバリウム鋼板の外装材も扱っており、デザイン性が高い金属サイディングを販売しています。
日鉄日新製鋼建材
日鉄日新製鋼建材は、住宅に使われる金属系の建材を主に製造販売している企業です。
日鉄日新製鋼建材の販売するガルバリウム鋼板は、レンガ調のデザインが特徴となっています。
柔らかいデザインの金属サイディングをお求めの方におすすめです。
- アイジー工業は金属系外壁材のリーディングカンパニー
- ニチハは外壁材を全般的に手掛け、窯業系サイディングも販売している
- 旭トステム外装は外壁材のほか、外壁に関する建材も幅広く扱っている
- 日鉄日新製鋼建材は、金属系の建材を幅広く販売している
色が豊富なガルバリウム鋼板の商品一覧!
メーカー各社が販売しているガルバリウム鋼板は、商品ごとに様々な特徴があります。
ここでは各社人気のガルバリウム鋼板商品の名前や特徴、単価などの情報についてまとめました。
アイジー工業「アイジーサイディング」
アイジー工業の「アイジーサイディング」は価格が安いのが特徴で、1平米あたりの単価は4,000〜5,000円程度です。
お手頃なお値段のため、金属系サイディングの中でも特に人気の商品。ホワイトからブラックまで、明度別や柄別に6色が販売されています。
ニチハ「センターサイディング」
ニチハの「センターサイディング」はカラーが豊富で、2019年現在8色が販売されています。
単価は1平米あたり6,000円程度です。
旭トステム外装「金属Danサイディング」
旭トステム外装の「金属Danサイディング」は、極細石積柄デザインという独特のデザイン性のある金属系サイディングを販売しています。
ほかにもスチール深絞りやニュースタンダードなど、豊富なデザインの金属サイディングから選ぶことが可能です。単価は1平米あたり6,700円程度となっています。
日鉄日新製鋼建材「セリオスサイディング」
日鉄日新製鋼建材の「セリオスサイディング」は、金属サイディングには珍しくレンガ調や木目調デザインの金属サイディングを販売しています。
金属系の外壁材を使いたいが、温かみのある外壁材を使いたいという方に向いている商品です。単価は1平米あたり5,200円程度となっています。
- アイジー工業の「アイジーサイディング」は価格の安さが魅力
- ニチハ「センターサイディング」のガルバリウム鋼板はカラーが豊富
- 旭トステム外装「金属Danサイディング」は極細石積柄デザインという独特のデザインが特徴
- 日鉄日新製鋼建材「セリオスサイディング」は、木目調やレンガ調などの柔らかいデザインも扱っている
以下の記事では、ガルバリウム屋根やガルバリウム外壁のメーカーについてもっと詳しく紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
【場所別】ガルバリウム鋼板のおすすめカラー
ガルバリウム鋼板は金属系サイディングの中でも、豊富なデザインやカラーを選べる外壁材です。
様々なカラーがありますが、場所によっておすすめの色は異なります。この章では、場所別のガルバリウム鋼板のおすすめカラーを見ていきましょう。
屋根のおすすめ色
屋根は外壁材との兼ね合いを考えると、暗めの色がおすすめです。ブラックや明度の低いグレーなどを選ぶと、多くのカラーと相性が良くなります。
明るい屋根の色も悪くはありませんが、外壁との色が合わないと屋根だけ浮いてみることもあるので気をつけましょう。
外壁のおすすめ色
外壁の色はグレーもしくはブラウンがおすすめです。グレーやブラウンは適度に明度が低いため、ホコリや砂などの汚れが目立ちにくく周囲の色とも溶け込みやすくなります。
白や明るいベージュなども人気ですが、汚れが目立ってくるたびに清掃する必要があるので、メンテナンスを頻回にするのは面倒という方は避けた方が無難です。
外壁の色選びのポイントや人気カラーについては、以下の記事でも詳しくご紹介します。
- 屋根を暗めのカラーにすると、幅広い色と組み合わせられる
- 外壁はグレーやブラウンなどの汚れが目立ちにくい色がおすすめ
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ガルバリウム鋼板は色の組み合わせで印象が変わる?
ガルバリウム鋼板は複数のカラーがあるので、様々な色の組み合わせが楽しめます。
色の組み合わせ次第で外壁の印象を変えることができるので、様々な組み合わせを色見本などで試してみてください。
ブラック×ホワイト
ブラックとホワイトの組み合わせは、格式高いコントラストを表現できる組み合わせです。
ホワイトの外壁は上品かつ明るいので、光に包まれている住宅を印象付けることができます。また、外壁の白に対して、屋根を黒などの暗い色にすることで、どっしりとした重厚感や高級感も演出できるでしょう。
グレー×ブラウン
周囲に溶け込みやすい外壁や汚れが目立たない外壁を目指す場合は、グレーやブラウンなど自然界に多く柔らかい印象のカラーを選ぶと良いでしょう。
- ブラックとホワイトの組み合わせは格式高い雰囲気を出せる
- グレーとブラウンの組み合わせは周囲と馴染んでナチュラルな感じになる
外壁塗装のシュミレーションに興味がある方は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
ガルバリウム鋼板の色選びのコツとは?
ここではガルバリウム鋼板の色選びのコツについて、主なものをお伝えしていきます。
遮熱性能がある場合は白系が最適
遮熱性能があるガルバリウム鋼板の場合、色によって性能が左右されます。
ホワイトは光を吸収しないため、熱を蓄えにくいという特性が。真っ白でなくても、白に近いほど遮熱性能が高まります。
遮熱性を損なわないためには、白系の色や薄い色を選びましょう。
ブラックとホワイトは汚れが目立つ
ブラックとホワイトの組み合わせはおしゃれですが、汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。
汚れを目立たないようにしたい場合は、ブラック×ホワイトの組み合わせは避けた方が無難です。ブラウンやグレーなど、周囲の色に溶け込みやすい色の方が汚れが目立ちにくいでしょう。
スタイリッシュにするならシルバーもあり
ガルバリウム鋼板は元が金属ということもあり、金属っぽさを出すデザインも多くあります。金属チックなシルバーも、スタイリッシュな雰囲気を出せるのでおすすめです。
ただし光沢がある金属は、デザイン性を全体的に考慮しないと安っぽく見えることも…。金属質は使い方次第ではおしゃれに見えますが、高いデザインセンスも必要となるようです。
素材ではなく塗料で色を変える
ガルバリウム鋼板は金属性の外壁材ですが、本体を保護するためにも塗装は必須です。そのため、もし施工が終わった後で外壁材の色に不満が出てきても、将来的に塗装でイメージを変えられます。
建物を使っているうちにデザインやカラーに不満が出てきたら、リフォーム時にイメージチェンジしてみましょう。
ガルバリウム外壁の塗装の必要性やメンテナンス法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
- 遮熱性能をアップさせたい場合は白系がおすすめ
- ブラック×ホワイトはおしゃれだが、汚れが目立つというデメリットも
- 金属的な色はスタイリッシュな印象を与えるが、安っぽく見えないようセンスが必要
- 外壁の色を変えたいときは塗装でイメージチェンジが可能
ガルバリウム鋼板の施工にかかる費用
なお、こちらでご紹介する費用は足場代、人件費などを含めた費用です。坪数は30坪程度を想定しています。
外壁
外壁をガルバリウム鋼板にリフォームするなら、カバー工法の場合は190〜250万円程度、張り替え工事では210〜270万円程度が相場です。
カバー工法の方が工程が少なく手間がかからないので、費用が安くなっています。
屋根
屋根の施工を行う場合はカバー工法で170〜240万円程、葺き替え工事で180〜260万円程必要です。
屋根の方が外壁よりも面積が少ないので、費用も抑えられる傾向があります。
塗り替え
ガルバリウム鋼板の塗装が劣化して塗り替えが必要な場合は、外壁で70〜100万円、屋根で40〜70万円が相場です。
- 外壁のリフォームはカバー工法で190〜250万円、張り替えで210〜270万円が目安
- 屋根はカバー工法で170〜240万円、張り替えで180〜260万円が相場
- 塗り替えは外壁で70〜100万円、屋根で40〜70万円
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ガルバリウム鋼板の塗り替えを行う際の注意点
ガルバリウム鋼板は劣化防止のため表面に塗装が施してあります。そのため定期的に塗装のメンテナンスが必要です。
ここではガルバリウム鋼板の塗装を行う際に、注意すべきポイントをいくつかご紹介していきます。
ガルバリウム鋼板に適した塗料を使う
ガルバリウム鋼板は金属性かつ特殊な加工が施してある外壁材なので、適した塗料を使用しないとすぐに塗装が剥がれてしまいます。
塗装を行う際には、ガルバリウム鋼板にも使用できる塗料を選ぶことが大切です。
錆びる前に塗装が必要
ガルバリウム鋼板には錆びにくい性質がありますが、絶対に錆びないということではありません。もしもガルバリウム鋼板が錆びてきたら、その上から塗装しても劣化は進行してしまうため外壁材自体の補修が必要になります。
ガルバリウム鋼板の塗装をするなら、錆びる前に行うことが大切です。
業者選びが最重要
ガルバリウム鋼板の塗装には、高いレベルの塗装技術が必要です。施工実績がない業者に依頼をすると、施工不良を起こして耐用年数を縮めてしまう可能性もあります。
ガルバリウム鋼板を使用する際には、施工実績が豊富な業者に塗装を依頼するようにしましょう。
- ガルバリウム鋼板に適した塗料で塗装しないと、施工不良が起こるので要注意
- 錆びてから塗装しても劣化が進行するため、錆びる前に塗装を行うことが大切
- ガルバリウム鋼板に塗装をするには技術力が必要なので、業者選びは慎重に
ガルバリウム鋼板の施工を頼む業者選びのポイント
すでにご紹介した通り、ガルバリウム鋼板の施工や塗装には、高い知識や技術が必要です。ガルバリウム施工の実績が少ない業者に依頼すると、施工不良を起こす恐れがあるので業者選びも慎重に行いましょう。
ここではガルバリウム鋼板の施工や塗装を依頼する際に、どんな点に注意したら良いのかをお伝えしていきます。
複数の業者に見積もりを依頼する
ガルバリウム鋼板の施工に限らず、施工業者に工事を依頼する際は複数の業者に見積もりを取ることが大切です。
複数の業者に見積もりを依頼することで、費用だけでなく工事の内容も比較検討することができます。施工内容を慎重に比べて、手抜きをしない業者かどうかを見極めることも必要です。
自社施工の会社に依頼する
施工業者の中には、施工は下請けの業者に回して仲介料だけを取るという業者もあります。
依頼者側からすると仲介料の分だけ費用がかかるので、施工を依頼するときは自社で工事を行う自社施工の業者に依頼した方が施工費用を抑えることができます。
見積もりを取るときなどに、仲介料が取られていないか、施工は自社で行うのかを確認しておきましょう。
訪問営業をしてくる業者は避ける
訪問営業をしている施工業者は、悪徳業者である可能性が高いです。訪問してきた業者が魅力的な金額を提示してきても、詐欺の可能性が高いので気をつけましょう。
施工を依頼するときは、訪問営業で飛び込んできた業者を信用せず、慎重に業者を選ぶようにしてください。
- 複数の業者に見積もりを取り、費用や工事内容を比較検討する
- 仲介料を取られると損なので自社施工の会社に依頼する
- 訪問営業の施工業者は詐欺が多いので依頼しない
ガルバリウム鋼板は金属性だがカラーとデザインが豊富
ガルバリウム鋼板は金属でできた外壁材です。耐久性が高いなどのメリットも多いので、近年リフォームなどで人気の建材となっています。
金属性の外壁材は金属という性質上、カラーやデザインが乏しいというデメリットがありますが、ガルバリウム鋼板は金属性であるにも関わらず、デザインやカラーが豊富です。
金属性の外壁材を使用したいが、デザインやカラーにもこだわりたいという方にはガルバリウム鋼板の外壁材がおすすめです。
外壁の人気デザインやカラーについて気になる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
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