ガルバリウム鋼板とは金属性の外壁材の一種です。多くのメリットがあるので近年人気の外壁材となっています。
今回の記事ではガルバリウム鋼板の概要や、主なメーカーのほか、外壁選びの手順やポイントなどについてお伝えしていきます。ガルバリウム鋼板に興味がある方は、ぜひご一読ください!
- ガルバリウム鋼板の概要、メリット・デメリット
- ガルバリウム外壁の主なメーカーや商品の特徴
- ガルバリウム外壁の選び方や手順
- ガルバリウム外壁の費用や施工費用、業者選びのコツ
- 施工後のチェックやメンテナンスの方法
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目次
「ガルバリウム鋼板」とは?
ガルバリウム鋼板は、多くのメリットがあるので近年多くのリフォームに使われている人気の外壁材です。では、ガルバリウム鋼板にはどんな特徴があるのでしょうか?
ここではガルバリウム鋼板の概要やその用途などについて、簡単にお伝えしていきます。
ガルバリウム鋼板とは
ガルバリウム鋼板の耐久性は塗料の質によっても変化し、高い耐久性を持つ塗料を使用するとガルバリウム鋼板自体の耐久性もアップします。
ガルバリウム鋼板の用途
ガルバリウム鋼板の用途は、主に外壁材や屋根材などです。薄くて軽いため建物の重量を上げません。また錆びにくく丈夫なので耐久性も高いです。
そのため外壁の耐用年数が長い、建物の耐震性がアップするなど様々なメリットがあり、建物の外壁材として使用するのに適した素材となっています。
ガルバリウム鋼板のメリット
ガルバリウム鋼板の主なメリットは、耐用年数が長いという点です。一般的なガルバリウム鋼板で、20年から30年程度の耐用年数があります。
また、錆びにくいというメリットもあります。まったく錆びないというわけではありませんが、金属としては非常に錆びにくい素材です。
そのほか軽量なので、建物の耐震性の高い外壁にすることができます。
ガルバリウム鋼板のデメリット
一方でガルバリウム鋼板には、金属素材のため雨音などが響くというデメリットも。防音性は低めなので外からの音を遮断したい場合には向きません。
また金属製のガルバリウム鋼板は、窯業系に比べるとデザイン性が低いです。見た目にこだわる場合にはこちらもデメリットでしょう。
そのほか、錆びにくいといっても金属なので錆びます。塩害にも弱く、海の近くなど塩分が多い場所にも不向きです。
ガルバリウム鋼板のメンテナンスについては、以下の記事に詳しくまとめています。こちらもあわせてご覧ください。
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ガルバリウム外壁のメーカー一覧!商品の特徴も紹介
ガルバリウム鋼板は人気の外壁材のため、複数の建材メーカーが様々な商品を販売しています。どのメーカーも工夫を重ねており、魅力的な商品が数多く開発されています。
ここではガルバリウム鋼板を販売している主なメーカーと、その代表的な商品についてお伝えしていきます。
ニチハ
ニチハは外壁材を中心に建材を開発、販売しているメーカーです。主な商品は「センターサイディング」で、カラーの種類が多いのが特徴となっています。
価格は1平米あたり6,000円程が主流で、中間程度の価格帯の商品です。
旭トステム
旭トステムは金属系の外壁材を多く取り扱っているメーカーです。デザイン性が高く、高級感のある外壁にしたいときにおすすめの外壁材を多く販売しています。
価格はやや高く、1平米あたり、6,800円ほどの商品が主流です。こちらも中間程度の価格帯となっています。
ケイミュー
ケイミューは屋根材や外壁材を多く手掛けるメーカーです。
ガルバリウム鋼板の商品は「はる・一番」が代表的な商品となっています。遮熱性フッ素塗料を使っているのが特徴で、遮熱性能のある外壁に仕上げることが可能です。
価格は1平米あたり6,800円ほど、中間的な価格設定となっています。
アイジー工業
アイジー工業は外壁材の製造販売だけでなく、施工も手掛けるメーカーです。
代表的なガルバリウム鋼板の商品は「アイジーサイディング」で、お手頃価格が人気となっています。またカラーやデザインも豊富です。
価格は他社よりも安く、1平米あたり4,500円ほどとなっています。
日鉄日新製鋼建材株式会社
日鉄日新製鋼建材株式会社は金属性の建材を幅広く手掛けているメーカーです。
「セリオスサイディング」が代表例で、レンガ調などの柔らかいデザインが多く柔らかい雰囲気を好む方におすすめできるガルバリウム鋼板となっています。
価格は1平米あたり5,200円と、適度な価格帯です。
メーカー名 | 商品名 | 単価(1平米あたりの価格) |
ニチハ | センターサイディング | 6,000円/㎡ |
旭トステム | 金属Danサイディング | 6,800円/㎡ |
ケイミュー | はる・一番 | 6,800円/㎡ |
アイジー工業 | アイジーサイディング | 4,500円/㎡ |
東邦シートフレーム | TOHOスーパーサイディング | 5,800円/㎡ |
日鉄日新製鋼建材 | セリオスサイディング | 5,200円/㎡ |
ガルバリウム外壁を選ぶ手順とは?
外壁をガルバリウム鋼板にリフォームするには、どういう手順で進めていけば良いのでしょうか。
ここでは外壁をガルバリウム鋼板にリフォームするには、何をどういう順番で決めていくと良いのかについてお伝えしていきます。
1.どんな家にするかイメージを固める
まず、家の外観をどうするかについて決めていく必要があります。家の印象を決めるのはガルバリウム鋼板などの外壁材のデザインです。
自分の理想通りの外壁にするには、まずはどんな家にしたいのかをイメージしなくてはいけません。またそのほかに価格を抑えたい、周囲の景色と溶け込ませたいなどの希望を盛り込んで総合的に検討していく必要があります。
2.使用する外壁材と色を決める
外壁材のカラーを具体的に決めるときは、まずはパソコンのカラーシミュレーションや実際の素材に塗装したサンプル板などを使って色を検討します。
なおパソコンソフトのカラーシミュレーションは便利ですが、画面で見た色と実際太陽光の下で見た色に差異があることもあります。イメージとの相違をなるべく減らすためには、実際に日の光などにかざしたりして色を比べられるサンプル板で色を見比べることが大切です。
なお環境に馴染みやすく汚れが目立ちにくいのは、グレーとブラウンとなっています。メンテナンスの手間も減るため、どのメーカーでも近年人気のカラーです。
失敗しない色選びのコツを知りたい方には、以下の記事もおすすめです。
3.工事を業者に依頼する
カラーシミュレーションやサンプル板を使って、実際の外壁のイメージを固めたら、今度は施工してもらう業者を見つける必要があります。
業者に施工を依頼する際は、複数の業者に見積もりを取り、費用や工事内容を検討してから選ぶことが大切です。訪問営業をしてくる施工業者もいますが、悪徳業者の可能性が高くおすすめできません。
そのほか見積もりが抽象的な業者も、金額や施工内容をごまかしてくることがあり注意が必要です。
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ガルバリウム外壁を選ぶポイントとは?
外装にガルバリウム鋼板を選ぶときには、注意すべきポイントがいくつかあります。
ここではそれらの注意すべきポイントについてお伝えしてきます。
遮熱性のある商品を選ぶ
遮熱性能があるガルバリウム鋼板を使用すれば、室内の温度を調節しやすくなるうえ、冷暖房などの光熱費も抑えることができます。
近隣の家への影響を考慮する
ガルバリウム鋼板は金属性の外壁材のため、表面の塗装やカラーによっては太陽光を多く反射してしまいます。周辺の環境次第では、近隣の住人に迷惑をかけてしまうことがあるので、注意が必要です。
すぐ近くに隣人の住宅や窓などがある場合は、太陽光が反射しにくい材質やデザイン、カラーなどを選ぶようにすると良いでしょう。
デザインで選ぶ
ガルバリウム鋼板は人気の外壁材なので、金属系の外壁材の中でもカラーやデザインが豊富にあります。多くのデザインやカラーを展開しているメーカーの商品を検討してみると、好みのデザインが見つかりやすいでしょう。
価格で選ぶ
ガルバリウム鋼板は外壁材の中では比較的安価ですが、その中でも特に安価な外壁材も存在します。
ガルバリウム鋼板を選びたいけど価格面で難しい場合は、より安価なガルバリウム鋼板を検討するという方法もあります。具体的なメーカーとしては、アイジー工業の「アイジーサイディング」は低価格なのでおすすめです。
ただし施工費用が格安の場合は、悪徳業者の可能性があるので十分注意しましょう。
ガルバリウム外壁の施工にかかる費用とは?
ガルバリウム鋼板の外壁を施工するには、どれぐらいの費用が必要なのでしょうか。ガルバリウム鋼板の施工には高い技術が必要なので、それほど安価ではありません。
ここでは、ガルバリウム鋼板の施工にかかる費用の目安についてお伝えしていきます。
施工にかかる費用の目安
ガルバリウム鋼板は薄くて軽い外壁材ですが、隙間なく施工する必要があるなど施工には高い技術が必要です。そのため実績のある業者に依頼する必要があり、他のサイディングより施工費用が高めになることもあります。
ガルバリウム鋼板の施工費用は、カバー工法の場合は一般的に160万円から240万円ほど、張り替え工事の場合は180万円から260万円ほどが相場です。
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ガルバリウム外壁の施工を依頼する業者の選び方
上記でもお伝えしましたが、ガルバリウム鋼板の施工には高い技術が必要なため業者選びは重要です。いくらメーカーにこだわっても、施工に失敗してしまっては本末転倒。
ここではガルバリウム鋼板の施工を業者に依頼する際に、気を付けるべきポイントについてお伝えしていきます。
施工実績が豊富な業者を選ぶ
ガルバリウム鋼板のメリットをしっかり発揮するには、実績の豊富な業者を選ぶことが大切です。
相見積もりをする
ガルバリウム鋼板の施工に限らず、業者に工事を依頼する際には複数の業者から見積もりを取ることが大切です。複数の業者から相見積もりを取ることで、費用だけでなく工事内容も比較検討することができます。
価格が異様に安かったり、工事の内容が抽象的でつかみどころがないような見積もりには注意が必要です。悪徳業者の可能性が高いので、別の業者に依頼しましょう。
おすすめなのは、見積もりに価格や工事内容が詳細にわかりやすく書かれている業者です。また見積もりの内容にきちんと答えてもらえるかどうかも、優良業者かどうかを見分けるポイントとなっています。
自社施工の会社を選ぶ
自社で工事を行う自社施工の会社を選べば、仲介料を払う必要はなくなるので、施工費用を抑えることができます。 工事を依頼するときは、自社施工の業者かどうかを確認しておくことが大切です。
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ガルバリウム外壁の仕上がりチェック方法
ガルバリウム鋼板が正しく施工されているかどうかをチェックするには、どういった点に注目したら良いのでしょうか。
ここでは、ガルバリウム鋼板の施工後に、チェックするべきポイントをいくつかご紹介していきます。
傷やヘコみがないか
ガルバリウム鋼板は薄くて軽い建材なので、丁寧に扱わないとすぐに傷やヘコみができてしまいます。そのため、施工の過程でガルバリウム鋼板が傷ついていないかを念入りにチェックしておくことが大切です。
可能であれば施工後すぐにチェックして、傷やへこみを発見したら写真に撮っておくようにしましょう。施工後にできた傷やへこみがあるようなら、業者に依頼して修復してもらってください。
通気性が確保できているか
通気性が悪くならないように、通気層の設置など湿気対策が出来ているかを業者とチェックしてください。また通気口を確認したら、実際に結露ができにくいかなども確認しておくと確実でしょう。
ガルバリウム外壁のメンテナンス方法
ガルバリウム鋼板を使った外壁は、定期的にメンテナンスをする必要があります。
ここではガルバリウム鋼板の外壁のメンテナンス方法について、主なものをいくつかご紹介していきます。
年に一回は水洗いを行う
年に一度は水で洗浄すると、汚れの蓄積を防ぐことができます。ホースの水とブラシを使って自分で洗浄することはできますが、丁寧に行わないと塗装表面に傷をつけてしまう可能性もあります。
業者に依頼して高圧洗浄機で洗浄してもらった方が、外壁材を傷つけずに洗浄できるためおすすめです。
部分補修
ガルバリウム鋼板に穴が開いたり損傷部分が出来たりしたら、損傷部分の外壁材を補修するか取り換える必要があります。ガルバリウム鋼板の設置は技術が必要な作業なので、DIYでの交換は難しいでしょう。
補修の必要性があるときは、業者に依頼してください。ただし依頼する際は、ガルバリウム鋼板の施工実績が豊富な業者を選んでください。
塗り替え
表面の塗装は10年~15年に一度は塗り替えが必要になります。ガルバリウム鋼板への塗装は高い技術力が必要とされる作業なので、塗り替えを行う際は施工実績が豊富な業者に依頼してください。
なおガルバリウム鋼板への塗装をDIYで行うと、うまく塗装できず1年程度で剥がれてきてしまう恐れがありますのでやめておきましょう。
ガルバリウム外壁の塗装メンテナンスについては、以下の記事でも詳しくご紹介します。
張り替え
ガルバリウム鋼板は耐用年数が高い外壁材ですが、耐用年数が迫ってきたら張り替え作業をする必要があります。一般的には30年に1度は張り替え作業が必要になります。
張り替え工事のほか、既存の外壁材に重ねるカバー工法での対応も可能です。ただし張り替え工事、カバー工法ともにDIYでの工事は不可能なので、実績豊富な業者に依頼することが大切です。
ガルバリウム鋼板の補修法や費用については、以下の記事でも徹底解説しています。ぜひご一読ください。
人気メーカーの中から理想のガルバリウム外壁を選ぼう!
ガルバリウム鋼板は耐用年数が長いなどのメリットが多いため、近年人気の外壁材となっています。人気商品なので多くのメーカーが様々な商品を販売しており、バラエティ豊かな商品の中からニーズに合ったものを選ぶことが可能です。
耐用年数が長く丈夫な外壁材ではありますが、定期的なメンテナンス作業は必要です。メンテナンスをしっかりすることで、ガルバリウム鋼板のメリットを最大限発揮することができます。
ニーズに合ったガルバリウム鋼板をしっかりメンテナンスし、耐久性の高い美しい外壁を作り上げていきましょう!
外壁塗装の費用について気になる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
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