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目次
ラジカル塗料塗料とは
「ラジカル塗料」は正式には「ラジカル制御型塗料」といいます。つまり「ラジカル塗料」とは名前の通り、「ラジカル」を抑制して塗膜の劣化を防止する塗料のことです。「紫外線や水などによる劣化を防止する効果がある塗料」と考えると分かりやすいかもしれません。
ラジカル塗料には「高耐候酸化チタン」と「光安定剤」という、ラジカル抑制のための2つの成分が配合されています。
日本の気候を熟知するメーカーが製造した新型塗料であるため、日本の外壁塗装に大きなメリットがある製品であると思って間違いないでしょう。
ラジカル塗料の特徴
ラジカル塗料は、ラジカルを制御し、劣化を抑える機能があることから、高性能な塗料だと言われています。
ラジカルを制御するだけでなく、チョーキングが起きにくいというメリットがあり、さらに、低汚染性に優れていて、汚れがつきにくいことも、ラジカル塗料の特徴です。
ラジカル塗料の価格
ラジカル塗料の価格は、2,500~3,000円ほどとされています。
価格と性能のバランスの良い塗料と言えるでしょう。
ラジカル塗料の耐久年数
ラジカル塗料の耐用年数は12~15年です。
平均的な耐用年数と言えるでしょう。
メーカーが自社の塗料の耐候性のテストをする場合は、促進耐候性試験と呼ばれる、室内で人口の強い太陽光を浴びせる試験をします。
この試験で耐候年数をはかりますが、室内の試験のため塩害や凍害、雨などの劣化を早くする要素が含まれていません。あくまでもテスト上の年数です。
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ラジカル塗料塗料のメリット・デメリット
塗料を選ぶ際には、メリットとデメリットの両方を詳細に知っておく必要があります。
良いところと悪いところの両方を知った上で、理想の仕上がりや欲しい効果を比較しながら慎重に決めるためにも、ラジカル塗料のメリット・デメリットを確認しておきましょう。
メリット
ラジカル塗料のメリットとして、その性能と価格のバランスが非常に良いことが挙げられます。また、作業性にも優れている塗料です。
詳しいメリットについて、確認していきましょう。
コストパフォーマンスが最も高い
今までは、シリコン塗料のコストパフォーマンスがもっとも優れているとされていました。しかしラジカル塗料は、シリコン塗料よりわずかに価格が高いだけで、耐用年数は数年長いのです。
そのため近年では、ラジカル塗料がもっともコストパフォーマンスが優れていると考えられています。
汚れに強い
ラジカル塗料はバイオ技術を用いて製造されているため、防カビ性があり汚れにくいという性質があります。カビだけでなく藻やコケにも強いため、日当たりが悪い外壁面にも安心して使用できるでしょう。
また、雨が降っても雨の跡が汚く残らないのも、きれいな外観を保つ意味では大きなメリットです。
チョーキングが起こりにくい
前述した通り、外壁の劣化症状のひとつに「チョーキング(白亜化)」があります。外壁に紫外線が当たることで塗膜が劣化し、顔料が外壁表面に粉状となって浮き出てしまう現象です。外壁に触れると、手にチョークのような白い粉が付着します。
ラジカル塗料はラジカルによる劣化を制御する機能がありますので、ラジカル塗料を使用することでチョーキングが起こりにくい外壁になるのです。
塗る場所を選ばない
ラジカル塗料はさまざまな下地と相性が良い塗料です。下地を選ばないため、窯業系・金属系サイディングやモルタル、コンクリート、ALCパネル、鋼板、木部などほとんどの外壁材に塗装が行えます。
また伸びが良く素材にしっかりと密着するので、複雑な形状でも比較的スムーズに塗装が可能です。
デメリット
次に、デメリットについて確認しておきましょう。
ラジカル塗料は、まだ新しい塗料であるため、実績が少ないことに伴うデメリットが見られます。
耐用年数を耐え抜いた実例がない
ラジカル塗料の耐用年数は12〜15年とされています。しかし、初めて発売したのが2012年であるため耐用年数が訪れるのは2026年頃となり、現在では耐用年数を実際に耐え抜いた例がありません。
そのため、製造会社が主張する耐用年数が確実であるといい切れる実績がないのです。
施工に慣れている業者が少ない
新開発塗料として登場して間もない塗料のため、ラジカル塗料に対応できる塗装業者や専門家の数は少ない状態です。
お客様にラジカル塗料をおすすめはしたものの、実際に施工するのは初めてという業者も珍しくありません。経験者が少ないため、施工費用を高く見積もられてしまうことも考えられます。
実績が少なく知名度も低い
すでにお伝えした通り、ラジカル塗料は2012年に発売されたばかりの新塗料です。そのため、ウレタン塗料・シリコン塗料・フッ素塗料などのメジャーな塗料と比べて実績数は多くありません。
良くも悪くも知名度が低く、ネットなどの口コミや評判で見かけることもまだ少ないのが現実です。仮にラジカル塗料がお客様のお住いに最適な塗料であっても、改装後の出来栄えに確信が持てなくてメジャーな塗料を選んでしまうケースもあるでしょう。
商品数が少ない
新開発のラジカル塗料は、そもそもメジャーな塗料と比べて種類が少ないのもデメリット。選択肢が多くないため、ラジカル塗料の性能を気に入ってもお住いに合ったものがなかなか見つからないということもあるようです。
他の塗料との比較
ラジカル塗料以外の塗料として、アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料などが代表的な塗料として存在します。これらの塗料は樹脂名が塗料グレードとなっていますが、ラジカル塗料の場合は樹脂名に当たるものがありません。
ラジカル塗料は既存の樹脂のラジカル因子を抑制した塗料に名付けられるため、「アクリル系ラジカル塗料」「シリコン系ラジカル塗料」と呼ばれます。
ラジカル塗料を他の塗料(アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、光触媒塗料、無機塗料)と比較すると、その7種類の中で価格・耐用年数共に中間に位置します。
実績の少なさでは不安になってしまいますが、バランスに優れ、作業性も高い点で他の塗料よりも優れています。
外壁塗料の正しい選び方3STEP|種類や特徴を理解して最良な外壁塗装を!
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オススメのラジカル塗料商品一覧!
さて、ここからは外壁塗装ほっとらいんがおすすめするラジカル塗料商品について、ご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、3種類の塗料です。
パーフェクトトップ
ポイント | パーフェクトトップ |
メーカー | 日本ペイント |
分類 | 1液水性ラジカル制御形ハイブリッド高耐候性塗料 |
対応建材 | モルタル面、窯業系サイディングボード、コンクリート、ALCパネル、鉄部、FRP、木部、金属サイディングボード、亜鉛めっき、アルミ等 |
機能性 | 防藻、防かび、高耐候性 |
耐用年数 | 10~15年 |
価格 | 2,930円~3,400円/㎡ |
艶タイプ | つや有り、7分つや有り、5分つや有り、3分つや有り、つや消し |
パーフェクトトップについて詳しく書いた記事があるので、よければ以下をご覧ください。
外壁用塗料【パーフェクトトップ】の価格と評判!特徴やメリット・デメリットも紹介
プレミアムシリコン
ポイント | プレミアムシリコン |
メーカー | エスケー化研 |
分類 | 超耐候形水性ハイブリッドシリコン樹脂塗料(外壁用) |
対応建材 | コンクリート、セメントモルタル、ALCパネル、スレート板、各種サイディングボード、各種旧塗膜(活膜)など |
機能性 | 耐候性、耐久性、低汚染性、防かび・防藻性 |
耐用年数 | 14~16年 |
価格 | 2,050円/㎡ (複層塗材の上塗りに用いる場合) |
艶タイプ | 艶有り、半艶、3分つや、艶消し |
プレミアムシリコンについて詳しく書いた記事があるので、よければ以下をご覧ください。
エスケー「プレミアムシリコン」の価格・特徴は?評判を総まとめ!
アレスダイナミックTOP
ポイント | アレスダイナミックTOP |
メーカー | 関西ペイント |
分類 | 水性反応硬化型ハルスハイリッチシリコン樹脂塗料 |
対応建材 | コンクリート、モルタル、窯業系サイディングボード、ALC、各種旧塗膜 |
機能性 | 安全、低刺激、防かび・防藻性 |
耐用年数 | 15年 |
価格 | 2,600円/㎡ |
艶タイプ | 艶あり、7分艶、5分艶、3分艶 |
アレスダイナミックTOPについて詳しく書いた記事があるので、よければ以下をご覧ください。
アレスダイナミックTOPとは?特徴やメリット・デメリットを大公開
①水性と油性って?
同じグレードの塗料でも水性か油性かの違いがあります。水性は水で希釈しますが油性はシンナーで希釈します。油性のほうが耐久性良いものの、臭いはきつい傾向が。一方水性塗料は耐久性では油性では劣るものの、きつい臭いがしません。
②1液性と2液性って?
1液タイプは缶を空ければそのまま使用できるタイプで、2液タイプは主剤と硬化剤の2種類の材料を混ぜるタイプの塗料です。
1液タイプよりも2液タイプの方が耐久性が高く、価格も高価な傾向があります。1液タイプの方が施工しやすいものの、2液タイプの方が仕上がりも良く、塗装できる素材も豊富です。
ラジカル塗料はどんな人におすすめ?
ラジカル塗料は、コストと性能のバランスに優れているため、費用対効果を求める方に適している塗料です。
また、ラジカル塗料は登場して間もない新塗料なので、実際に使用した人の口コミや評判は少ないですが、新製品を試してみたいという方にはおすすめです。
ラジカル塗料は高性能でバランスがいい!
ラジカル塗料は、フッ素塗料と同等の耐用年数を持ちつつ、フッ素塗料よりも安価な塗料です。塗料の中で最もコスパが良く、性能も優れた塗料なので、ぜひ一度検討していただきたいです。
そんなラジカル塗料について、改めて確認しておきましょう。
「ラジカル塗料」はどこの塗装に適していますか?
ラジカル塗料は日本の住宅で多く使われている塗料です。主に外壁の塗装に多く使われています。
「ラジカル塗料」の平均価格はいくらですか?
単価は2,500~3,000円ほどで、7種類ある塗料の中でも中間に位置しています。耐用年数と合わせてみると、コスパの良い塗料と言えます。
「ラジカル塗料」の長所と短所はなんですか?
メリットはコスパが良く、耐候性や低汚染性を誇っている点です。耐用性も長く、費用対効果に優れている点もメリットと言えるでしょう。デメリットとしては、まだ新しい塗料であるために、実績の少ない点です。
「ラジカル塗料」の耐久年数は何年ですか?
12~15年です。塗料グレードの中で最もコスパに優れた塗料です。汚れが付きにくいため、手入れもラクな塗料と言えるでしょう。
「ラジカル塗料」はどんな人におすすめですか?
ラジカル塗料が向いているのは、費用対効果を重視したい人や、新しいものに目がない人です。
塗料の種類とその特質をしっかりと確認し、理想の塗装が行えることを願っています。
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