梅雨や台風、秋の長雨、降雪など、季節を問わず雨の日はやってきます。雨の日が続くと起こり得るのが雨漏りです。天井からポタポタと雨水が落ちてきたり、いつの間にか天井や壁に染みができていたら修理や工事が必要だしショックですよね…。
この記事では、そんな雨漏りについて原因から対策や修理や補修工事、費用相場までを徹底的にまとめました。既にお悩みの方はもちろん、不安に思われている方も是非ご一読ください!
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目次
【場所別】雨漏り修理の費用
実際に修理や工事にかかる費用がどれくらいなのかが一番気になるところですよね。また修理や工事にどれくらいの期間が必要なのか、その際に気を付けることは? と疑問は後を絶たないでしょう。
次の修理箇所それぞれの工事費用相場、工期について、順に確認していきましょう。
- 屋根
- 外壁
- 窓
- 天井
- ベランダ
- 屋上
屋根の補修
屋根の補修について、確認しておきましょう。工期と費用相場を纏めてみましたので、参考になさってください。
補修方法 | 費用 | 工期 |
コーキング補修 | ¥50,000~¥500,000 | 数時間程度 |
漆喰の補修 | ¥180,000~¥450,000 | 1日~3日程度 |
棟板金の交換 | ¥30,000~¥200,000 | 半日~1日程度 |
谷樋の交換・撤去 | ¥30,000~¥800,000 | 1日~2日程度 |
瓦のずれの修理・交換 | ¥10,000~¥50,000 | 1日程度 |
カバー(重ね葺き)工法 | ¥700,000~¥1,500,000 | 7日~10日程度 |
葺き替え工法 | ¥800,000~¥2,500,000 | 1週間~2週間程度 |
屋根塗装 | ¥400,000~¥800,000 | 2週間程度 |
足場が必要な場合は、足場設置の分、費用も工期も長くなります。また、コーキング以外に屋根材の補修等が必要になる場合は別途料金がかかります。
漆喰の修理は熟練の技術を持った職人が必要となります。瓦屋根については「かわらぶき技能士」という国家資格もあり、誰にでもできることではない点をおさえておきましょう。
交換が必要となる棟板金の大きさや形によって、工事費用が異なります。家屋によって棟板金の長さが異なるためです。
谷樋は経年劣化により穴が開いたり、変形したり、釘が浮いたりしてしまいます。そのため、破損した場合は交換が基本。ただ、谷樋が原因で屋根材にまで腐食が進んでいるような場合は谷樋の修理だけに収まらないため、費用がさらに高額になります。
施工自体はパテや防水テープで修繕したり、割れている場合はその瓦ごと交換することになります。「それくらいなら自力で」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、踏む場所に気を付けないと新たな破損個所を生む原因になってしまうので注意が必要です。
調査の結果、部分的な補修や修理では追い付かない場合、全体的な補修工事を行ないます。そのひとつがカバー工法です。既存屋根の上からルーフィングを施工し、新しい屋根を取り付けます。
全体補修というよりは、リフォームと考えていただいて問題ありません。ただカバー工法が施工できない場合もありますので、そこは業者に確認が必要です。
屋根全体の交換となるため、屋根の大きさや素材、形状によって工事の費用差が大きくなります。また既存屋根の撤去費用も必要です。
雨漏りは破損やひび割れが主要因のことが多いため、塗装だけで雨漏りが解消すると考えない方がいいでしょう。屋根の大きさや塗料の種類によってかなり価格差が出るため、見積もりが必須です。
屋根塗装の費用を詳しく知りたい方には以下の記事もおすすめです!
外壁の補修
外壁の補習が必要な雨漏りもあります。屋根に問題が無い場合、外壁からの浸水が考えられるからです。
外壁の補修について、押さえておきましょう。
補修方法 | 費用 | 工期 |
コーキング補修 | ¥50,000~¥100,000 | 数時間程度 |
コーキング打ち替え | ¥100,000~¥500,000 | 半日~1日程度 |
外壁塗装 | ¥600,000~¥1,600,000 | 2週間程度 |
カバー(重ね張り)工法 | ¥1,300,000~¥2,500,000 | 10日~20日程度 |
張り替え工法 | ¥1,200,000~¥3,000,000 | 2週間~1ヶ月程度 |
コーキングもひび割れも軽度な場合にのみ、可能となります。ひび割れが大きい、深い場合にはこの限りではありません。
雨漏りの原因となっている箇所によっては足場が必要となるため、その際は工事費用が高額となります。
築年数が浅い物件でなければ、外壁塗装は全体に施すのがおすすめ。塗装も経年劣化するため、一面だけ塗装しても、塗装しなかった面にもいずれは再塗装が必要となります。
カバー工法は外壁全体を新しい外壁で覆うため、一面だけの施工には向きません。また、既存外壁の種類によってはカバー工法では施工できない場合があるため注意しましょう。
張り替えであれば部分的な施工も可能ですが、既存外壁との耐用年数に差が出るため、経年劣化によるリフォームを検討中であれば、全面張り替えしてしまった方がお得かもしれません。
窓の補修
窓の補修が必要なケースもあります。
窓からの浸水はイメージしやすいかもしれません。窓と天窓(トップライト)について、工期や費用相場を知っておきましょう。
補修方法 | 費用 | 工期 |
窓・窓枠(サッシ枠)の補修 | ¥30,000~¥250,000 | 数時間程度 |
天窓(トップライト)周囲の清掃 | ¥30,000~¥40,000 | 数時間程度 |
天窓(トップライト)の撤去・交換 | ¥200,000~¥900,000 | 1日~4日程度 |
窓枠の交換も可能ですが、経年劣化による補修であれば他の窓も同様に劣化が進んでいる可能性が高いため、ひとつだけではなく全てを交換してしまった方がよいかもしれません。
天窓だけの清掃で済む場合と、天窓の周りの屋根材の補修・交換が必要になる場合があります。屋根材にも手を加える場合は、費用が倍以上になるため注意しましょう。
メーカーが無くなり、交換ができなくて塞いでしまう方もいるようです。また交換・撤去共に周囲の屋根材を一度外す必要があります。天窓の撤去であれば塞ぐ屋根材も必要です。
天井の補修
天井の補修が必要になるケースもあります。屋根や外壁からの浸水が原因で、天井から雨漏りするようになった場合は天井の修理も必要です。
工期:2日程
天井から雨漏りしている場合、ほとんどは屋根もしくは外壁から影響を受けているため、天井だけの修理では済まないことは覚悟しておきましょう。また天井の修理をしている間は中に入れないため、仮住まいが必要となります。
ベランダ(バルコニー)の補修
ベランダ(バルコニー)からの雨漏りの原因は、経年劣化、手すりや外壁の接合部分の劣化によりできた隙間、施工不良などがあります。
工期:2日~3日程度
ベランダ(バルコニー)だけの補修や修理をするより、家全体で外壁や屋根と同時にリフォームしてしまう方が、足場の設置などを考えるとお得です。また排水溝の詰まりが原因の場合は、清掃するだけで解決することもあります。
屋上(陸屋根)の補修
「屋根」と言うと傾斜のある屋根を思い浮かべますが、「陸屋根(ろくやね)」とは平面上で傾斜がない屋根のことです。モダンな外観で、屋根の上は屋上としても使えるため最近人気の屋根です。
陸屋根は勾配がないため、勾配のある屋根と比べて水はけが悪いというデメリットが…。陸屋根の下に敷いた防水材が劣化したり排水溝が詰まれば、雨漏りの原因となります。
工期:1日~3日程度
防水材の種類によっての価格差と、広さによる価格差があります。また、陸屋根に階段などがついていないケースでは、足場代も別に必要です。
陸屋根では、防水加工を施すことで、雨漏りを防ぐ方法もあります。
防水加工にかかる費用は1平方メートルあたり約5,000円から1万円ほどです。工期は1日から3日程度かかります。防水加工にかかる期間は、防水する面積や形状によっても異なるので個別に確認が必要です。
防水工事については以下の記事が詳しいです。こちもあわせてご覧ください。


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雨漏り修理の費用は火災保険で安くなる?
起こってしまった雨漏りに対して、何も手を打たないということはないと思います。でも少しでも安く済ませたいとお考えの方は多いでしょう。実は安くできる可能性があります!
火災保険が適用できる場合も
実は自然災害による被害として雨漏りが起きてしまった場合は、火災保険が適用できる可能性が高いです。火災保険だから火事にしか適用されないと思い込まれている方も多いですが、風や雪、落雷などが原因であれば、修理費用を保険で全額もしくは一部を賄うことができる場合があるのです。その際は「風災」という保険が適応されます。
コチラの記事では火災保険について、詳しく条件や申請方法を解説しています。実際の事例もいくつか紹介しているのでぜひご覧ください。
築年数が10年未満なら住宅瑕疵担保責任保険も
災害が原因でなく、築年数が10年未満の物件で雨漏りが起きた場合は、住宅瑕疵担保責任保険が適用できる可能性が高いです。
この保険は施工不良に対する保険で、ハウスメーカーが健在であれば、ハウスメーカーに修理費用を支払う保険となります。倒産していた場合などは、施主に払われることもあるようです。
雨漏りの修理はDIYで対処可能?
雨漏りに対処するためには、雨漏りの原因や場所を特定する必要があります。ただし自分で雨漏りの原因を特定するのは難しいでしょう。
雨漏りを調査するためには目視調査のほか、散水調査、発光調査など様々な調査方法がありますが、いずれも自分で行うのは難しく抜けも多くなる可能性が高いです。
さらに修理となると、専門的な知識や技術が必要になります。雨漏りの原因や場所の特定、修理は、自分で行わずに業者に依頼した方が確実です。また雨漏りは屋根から起こることも多く、自分で修理を行うのは危険が伴うのでおすすめできません。
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雨漏りが起きたらまず確認すべきこと
雨漏りが起きてしまったら、まず何をすべきでしょうか? すぐに業者に連絡したとしても、警備会社のように即座に駆けつけてくれるわけではありません。業者が来るまでにできることをやっておきましょう。
雨漏りの発生条件を確認する
雨漏りの発生条件を確認するのも重要です。
発生条件を詳細に押さえておくことで、原因の特定や補修方法の決定にも役立ちます。
- いつから(今日であれば今日の日付を控えておきましょう)
- 天候(雨が降ると起きる、天気は関係ない、雨風どちらも強いと起きる、等)
- どこ(1階の天井から、天井と壁の間から、窓から、天井のシミやクロスの剥がれ等)
- 程度(水滴が垂れてくる、染みが出来ている、水が滲み出てくる、等)
また、天井のシミは雨漏りのサインとして見落とされがちなので注意が必要です。シミが大きくなって雨漏りに気が付くという方も多いですが、天井にシミができているということは、軒裏に相当量水がたまっている可能性があります。
雨漏りした箇所の写真を撮る
雨漏りしている箇所の写真を撮ることも重要です。その際には、複数アングルから撮ることがポイント。
その写真は業者を呼んだ際に、雨漏りの原因を突き止めるために必要になります。業者が来る頃に雨漏りの原因箇所が乾いて水の伝った跡がなくなっていると、原因特定に時間がかかるので写真があるとスムーズに事が進みます。
場合によっては補修の際に火災保険が使えるが、その時にも写真があると手続きに便利です。
雨漏りが発生したときの応急処置
雨漏りが起こってしまったときは、これ以上雨漏りが広がらないよう工事の前に応急処置が必要です。雨漏りが起きた時の対処法とその可否、費用や詳細についてまとめてみましたので、押さえておきましょう。
対処方法 | 可否 | 詳細 |
ブルーシートなどをかぶせる | 〇 | ブルーシートは古典的な対処方法ですが、屋根からの雨漏りであれば非常に有効な対処です。 |
バケツや新聞紙、雑巾を使う | 〇 | バケツや新聞紙、雑巾は、水滴による二次被害を防ぐのに使います。水がしみた部分をこれ以上広げないように、適宜使用していきましょう。 |
防水テープを貼る | 〇 | 防水テープは穴あきやひび割れに対して有効な手段です。原因がはっきりしており場所も狭い場合は防水テープでもある程度雨漏りを防ぐことができます。 |
コーキング材を打つ | × | コーキングの剥がれやひび割れが原因だとわかっている場合の対処方法です。自力で対応せず、業者に任せましょう。 |
釘を打つ | × | 釘を打つことはやめましょう。釘穴からさらに水が入ってくることになったり、家そのものを傷める原因となります。 |
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雨漏り修理は悪徳業者に要注意!
残念なことに、雨漏り修理をうたう業者にも悪徳業者がいます。だからこそ、性急に業者を決めてしまうのはちょっと待ってください! 悪徳業者を避けるためのポイントをしっかりとおさえてから、業者決定をしましょう。
悪徳業者の特徴
悪徳業者の特徴を知っておくことで、悪徳業者との契約を回避することができます。
大きな金額の動く話ですから、悪徳業者に引っかかってしまうのは避けたいですよね。確認していきましょう。
安易に葺き替えをすすめてくる
雨漏りだからといって、全ての原因が屋根にあるとは限りません。部分補修で済ませられる事例も多いのに、葺き替えをやたらとすすめてくるような業者は要注意です。
葺き替えになると大がかりな工事になるため、大金がかかります。築年数が浅く耐用年数も問題無いような場合、このような業者は危険でしょう。
調査の時間が短い
雨漏りの原因をはっきりさせるには技術と経験が必要ですが、だからといって熟練の職人ならひと目でわかる、というものでもありません。原因と共に、どこまで被害が及んでいるのか等、調べることは多々あります。なので、逆に30分以内で調査が終わたり、調査で屋根に上がらない、といった業者は要注意です。
「無料で調査します」と言ってくる業者
目視調査のみであれば無料でやってくれる業者は多いです。しかし、やたらと無料調査をすすめてくるような業者や、無料と言いつつ無断で他の調査を始めるような業者は、追加分の調査費用や修理とセットで無料になります、といったことを後から言ってくる危険性があります。
見積もりから施工までの期間が長い
見積もりを出してもらってから、施工可能日を聞いた際にやたらと先の日程を提示してくる業者は危険です。雨漏り修理もクーリング・オフできるため、施工開始を待っている間にその期間が過ぎてしまうことも。依頼者都合ではない随分先の契約には要注意です。
優良業者の特徴
優良業者の特徴も知っておくことが重要です。
優良業者がどんな傾向にあるかを掴んでおくことで、見極める力に繋がります。
屋根の状態を写真などで明示してくれる
屋根の状態のような確認できない部分を、写真などを用いてはっきりと示してくれるのは、優良業者の特徴と言えます。
実際に依頼主の家の屋根に上がって、その時に撮影した写真をすぐに見せてくれるのがベストです。
地域密着で実績がある
実績の有無は大事なポイントです。
なかでも、地域密着で長く続いている業者というのは、評判が良いということの表れでもあります。
施工後の保証やアフターフォローがある
優良業者であれば、一定期間の保証や、アフターフォローもあります。
なので、施行後もある程度対応してもらえ、安心です。
雨漏り診断士が在籍している業者がおすすめ
雨漏り診断士が在籍している業者を選ぶのもおすすめです。
雨漏り診断士とは、NPO法人雨漏り診断士協会の認定試験に合格した有資格者のことを指します。建物の基礎知識や、雨仕舞いと防水・塗装の基礎知識、雨漏り診断の実例・実務などを問われる試験で合格した、雨漏りのプロです。
雨漏りも重要な問題ですから、プロに任せるのが安心ですよね。なので、雨漏り診断士が在籍しているかどうかも大切な判断基準になります。
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雨漏り修理はどの業者に依頼する?優良業者の探し方は?
沢山の業者の中から、希望に合った施工ができる地元の業者を見つけることは素人では難しいです。
なぜなら、住宅リフォームにおいて『何でも屋さん』はいないからです。
業者によって施工の得意不得意があり、対応できない施工もあります。
それを知らず近くの業者に依頼したらこんな面倒なことが起きたケースも…
しかしその業者は防水工事を扱っていなかったため、別の業者を探さなければいけなくなった。
条件にあった良い業者がなかなか見つからず、何社も相見積もりをする羽目になった。
お家の状況に合わせて、必要な施工が可能な地元の優良業者をご紹介いたします。
お客様が無用な相見積もりを行わなくてもいいようにご協力させてください!
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まとめ:雨漏りが起きてしまったら、早めの処置と業者への依頼を!
雨漏りは、放置してしまうと大きな問題にもなります。家全体にも関わってくる問題なので、早めにプロに依頼することが重要です。
それぞれ補修方法や工期は、劣化や破損の程度によっても変わりますので、業者に見積もりを依頼しましょう!
また、築年数が10年以下の場合には、住宅瑕疵担保責任保険が適用できる可能性があるので、保険内容を確認してみてください。
また、補修となるとより困難なことになります。そのため、自力での補修はオススメしません。業者に依頼しましょう。
雨漏りの様子を写真に収めておくことも大切です。業者が来たときに、乾いてどこからどう雨漏りしたのか分からなくなることもありますので、写真があるとスムーズです。
ブルーシートや防水テープ、バケツや新聞紙を使った応急処置も、被害を広げないために必要です。
少しでも不安になることがあったら、問い合わせてみて、その反応で判断するのもひとつの手です。
優良業者の特徴としては、状態を写真で見せてくれること、地域密着の実績があること、保証やアフターフォローがあることが挙げられます。
雨漏り診断士がいるかどうかも、判断基準としておすすめです。
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