ラジカル塗料は超ハイテク!特徴やメリット・デメリットを詳しく解説

「ラジカル塗料」という名前を聞いても、いまいちピンとこない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「ラジカル塗料」は塗装に使用する塗料の一つですが、シリコン塗料やウレタン塗料のように知名度が高くないため、建築塗料やメンテナンスなどに詳しい方ではければ、あまり耳にすることはないかもしれません。しかし実際は、現代の日本の住宅環境に非常に適した塗料なのです!

この記事では、「ラジカル塗料」について詳しくまとめてみました。家の塗り替えをお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
  • ラジカル塗料とは?
  • ラジカル塗料を使用するメリット・デメリット
  • シリコン塗料との違い
  • ラジカル塗料はどんな人におすすめ?

そもそもラジカル塗料とは?

見出し画像(そもそもラジカル塗料とは?)はじめに、「ラジカル塗料」とは何であるかをご紹介します。そもそも「ラジカル」の意味が分からないと、どういったタイプの塗料なのかも見当がつかないですよね。

ここでは「ラジカル」の意味や、「ラジカル塗料」がどのような塗料であるかについてまとめました。

「ラジカル」とは?

ラジカル塗料 日光建築物の表面には塗料が塗られていますが、年月の経過とともに「塗膜劣化」という劣化症状が発生します。具体的には「チョーキング」という劣化現象で、劣化の深刻度は低いもののメンテナンスを考えるサインの一つとされています。

この「チョーキング」の主な原因は紫外線。塗膜は紫外線が含む光エネルギーによって分解され、その時に発生する劣化因子が「ラジカル」なのです。

言い換えれば、「ラジカル」は「樹脂や顔料にダメージを与えるエネルギー」ということになり、「チョーキング」が発生する原因は「ラジカル」が塗膜を劣化させていることにあるのです。

ラジカル塗料とは?

「ラジカル」の意味からネガティブなイメージを持たれたかもしれませんが、実は「ラジカル塗料」は現代の塗装においてとても心強い塗料なのです。

簡単に言えば、「ラジカル塗料」とは「ラジカル」を抑制して塗膜の劣化を防止する塗料のこと。「紫外線劣化を防止する効果がある塗料」と考えると分かりやすいかもしれません。

2012年に登場したばかりの新型塗料

ラジカル塗料 木目調の家「ラジカル塗料」の正式名称は「ラジカル制御形塗料」。2012年に日本ペイントが新開発した塗料です。

日本の気候を熟知するメーカーが製造した新型塗料であるため、日本の外壁塗装に大きなメリットがある製品であると思って間違いないでしょう。

他の塗料との違い

ラジカル塗料以外の塗料として、アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料などが代表的な塗料として存在します。これらの塗料は樹脂名が塗料グレードとなっていますが、ラジカル塗料の場合は樹脂名に当たるものがありません。

ラジカル塗料は既存の樹脂のラジカル因子を抑制した塗料に名付けられるため、「アクリル系ラジカル塗料」「シリコン系ラジカル塗料」と呼ばれます。

まとめると…
  • ラジカル塗料とは「紫外線劣化を防止する効果のある塗料」のこと
  • ラジカル塗料のパイオニアは日本ペイント

ラジカル塗料のメリット

見出し画像(ラジカル塗料のメリットとは?)それではまず、ラジカル塗装にした場合のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

フッ素塗料よりもリーズナブル

フッ素塗料など、塗膜が長持ちする塗料は単価が高いのがデメリットですが、その点、ラジカル塗料はフッ素塗料よりも1〜2割程度安い価格設定となっています。

機能性塗料の中でも画期的な性能を備えながら、リーズナブルであるのは大きな魅力ですね。

シリコン塗料よりも耐用年数が長い

ラジカル塗料 ベージュの外壁の家近年の外壁塗装で、もっともメジャーな塗料なのがシリコン塗料です。コストパフォーマンスがいいと人気のシリコン塗料ですが、耐用年数は10〜15年程度。そのシリコン塗料よりも、ラジカル塗料は耐用年数が長いと言われています。

また、シリコン塗料はラジカル塗料のような他を圧倒する機能性を備えているわけではありません。シリコン塗料の性能では物足りないと思っている方は、次回のメンテナンスの機会に、塗装会社などでラジカル塗料について詳しく説明を受けてみることをおすすめします。

コストパフォーマンスが最も高い

今までは、シリコン塗料のコストパフォーマンスがもっとも優れているとされていました。しかしラジカル塗料は、シリコン塗料よりわずかに価格が高いだけで、耐用年数は数年長いのです。

そのため近年では、ラジカル塗料がもっともコストパフォーマンスが優れていると考えられています。

汚れに強い

ラジカル塗料 雨ラジカル塗料はバイオ技術を用いて製造されているため、防カビ性があり汚れにくいという性質があります。カビだけでなく藻やコケにも強いため、日当たりが悪い外壁面にも安心して使用できるでしょう。

また、雨が降っても雨の跡が汚く残らないのも、きれいな外観を保つ意味では大きなメリットです。

まとめると…
  • フッ素塗料より単価が安く、塗料の中でコスパがもっとも高い
  • シリコン塗料より耐用年数が長い
  • カビや汚れに強い

ラジカル塗料のデメリット

見出し画像(ラジカル塗料のデメリットは?)それでは次に、ラジカル塗料のデメリットを見ていきましょう。

耐用年数を耐え抜いた実例がない

ラジカル塗料の耐用年数は14〜16年とされています。しかし、初めて発売したのが2012年であるため耐用年数が訪れるのは2026年頃となり、現在では耐用年数を実際に耐え抜いた例がありません。

そのため、製造会社が主張する耐用年数が確実であると言い切れる実績がないのです。

施工に慣れている業者が少ない

ラジカル塗料 塗装する業者新開発塗料として登場して間もない塗料のため、ラジカル塗料に対応できる塗装業者や専門家の数は少ない状態です。

お客様にラジカル塗料をおすすめはしたものの、実際に施工するのは初めてという業者も珍しくないでしょう。経験者が少ないため、施工費用を高く見積もられてしまうことも考えられます。

実績が少なく知名度も低い

すでにお伝えした通り、ラジカル塗料は2012年に発売されたばかりの新塗料です。そのため、ウレタン塗料・シリコン塗料・フッ素塗料などのメジャーな塗料と比べて実績数は多くありません。

良くも悪くも知名度が低く、ネットなどの口コミや評判で見かけることもまだ少ないのが現実。仮にラジカル塗料がお客様のお住いに最適な塗料であっても、改装後の出来栄えに確信が持てなくてメジャーな塗料を選んでしまうケースもあるでしょう。

商品数が少ない

新開発のラジカル塗料は、そもそもメジャーな塗料と比べて種類が少ないのもデメリット。選択肢が多くないため、ラジカル塗料の性能を気に入ってもお住いに合ったものがなかなか見つからないということもあるようです。

まとめると…
  • 新開発商品なため実例が少なく、知名度も低い
  • 施工に慣れている業者数が少ない
  • 商品の種類が少ない

シリコン塗料との違いは?

見出し画像(何が違うの?シリコン塗料 ラジカル塗料)日本で人気の塗料にシリコン塗料があります。実績が多く知名度も高いメジャーな塗料で、特に使いやすさとコスパの良さに定評があるようです。

そこで、ラジカル塗料とシリコン塗料の特徴の違いをまとめてみました。

価格が1割程度高い

ラジカル塗料 お金を積む手「建物を紫外線などからの劣化を防ぐ」というハイテク性能を備えているため、決して安価というわけではありません。シリコン塗料に比べ、ラジカル塗料は1割程度高めの価格設定がされています。

また、使用できる業者も少ないため、シリコン塗料を使用する場合と比べると手間賃がやや割高となる場合もあるでしょう。

耐用年数が1〜6年ほど長い

2012年に初めて発売されたため、ラジカル塗料の耐用年数に関する過去の実績がないのが現状です。

シリコン塗料の耐用年数は10〜15年であるのに対し、現時点でラジカル塗料は14〜16年と言われています。耐用年数が確実なものであれば、ラジカル塗料の方が1〜6年ほど耐用年数が長くなると言えますね。

ラジカル因子の抑制により汚れにくい

ラジカル塗料 白い塗料と刷毛「ラジカル」という劣化因子を抑制するのがラジカル塗料の最大の特徴。耐候性に優れているため、シリコン塗料で発生するような、チョーキング・色あせ・塗膜の劣化などの紫外線が原因となる塗料の劣化を抑える効果が期待できます。

また、シリコン塗料は経年劣化によりカビなどが発生する可能性が高いですが、ラジカル塗料は防カビ性も兼ね備えているため、汚れにも強いのがメリット。人気のシリコン塗料も、性能的にはハイテク塗料に劣る一面があるようです。

使用するリスクが高い

近年においてはシリコン塗料がもっとも普及しているため、お客様にとっても塗装業者にとっても安心して使用できるというメリットがあります。メジャーであれば施工数も多いわけですから、塗装業者も実績が豊富で失敗する可能性が低くなります。また、質が保証されていればお客様も安心して依頼できますね。

一方でラジカル塗料は、残念ながら業界でも広く知られているというわけではありません。対応できる塗装業者や専門家の数も少ないため未知数な部分が多く、シリコン塗料と比べて確実性を求めるにはリスクが高いと言えるでしょう。

塗料の種類名が樹脂名ではない

塗料の種類名にもラジカル塗料とシリコン塗料の違いがあります。

シリコン塗料はシリコン樹脂を使った塗料ですが、ラジカル塗料には「ラジカル樹脂」というものはありません。シリコン樹脂やアクリル樹脂などの既存の樹脂のラジカル因子を抑制したものが「ラジカル塗料」と呼ばれるものなのです。

まとめると…
  • ラジカル塗料はシリコン塗料と比べ、耐久年数の長さと劣化を抑える機能に優れている
  • シリコン塗料は価格が安く、品質的にも安心して使用できる
  • 塗料の樹脂名に「ラジカル樹脂」というものは存在しない

代表的なラジカル塗料をご紹介

見出し画像(代表的なラジカル塗料を紹介!)ここからは、現在販売されているラジカル塗料についてご紹介します。

パーフェクトトップ(日本ペイント)

ラジカル塗料 パーフェクトトップ2012年に発売した最初のラジカル塗料です。アクリル樹脂を原料として作られました。

3工程、下塗りがパーフェクトサーフの場合で、価格は3000円/㎡。耐用年数は未公開となっています。

エスケープレミアムシリコン(エスケー化研)

ラジカル塗料 エスケープレミアムシリコン

2014年に登場したラジカル塗料。こちらは、シリコン樹脂を原料としたラジカル塗料ですが、アクリル樹脂を原料とした塗料より高耐久と考えられています。弾性機能を持った種類も発売しています。

2工程、下塗りを使用した場合で、価格は3,000円/㎡程度。耐用年数は14〜16年とされています。

アレスダイナミックTOP(関西ペイント)

ラジカル塗料 アレスダイナミックTOP2016年に登場したラジカル塗料で、シリコン樹脂を原料としています。耐久性の高さに加え、雨の日でも施工が可能という珍しい特徴を備えています。

3工程。下塗りはアレスダイナミックフィラーの場合で、価格は3,300〜4,000円/㎡。耐用年数は15年が目安です。

商品名 価格 耐用年数
パーフェクトトップ 3000円/㎡ 非公開
エスケープレミアムシリコン 2,050円/㎡ 14〜16年
アレスダイナミックTOP 3,300〜4,000円/㎡ 15年
まとめると…
  • 世界初のラジカル塗料は、日本ペイントの「パーフェクトトップ」
  • 高耐久なのは、エスケー化研の「エスケープレミアムシリコン」。弾性機能を備えたタイプもある
  • 雨の日でも施工できるのは、関西ペイントの「アレスダイナミックTOP」

ラジカル塗料はこんな人にオススメ!

見出し画像(ラジカル塗料はこんな人にオススメ!)新開発されて年月が浅く、高機能でありながらイマイチ知名度の低いラジカル塗料。ここでは、どのような人に適した塗料なのかをご紹介します。

コストパフォーマンスに優れた塗料を選びたい人

シリコン塗料やフッ素塗料よりもコストパフォーマンスに優れているのがラジカル塗料のメリット。費用対効果を求める方に適している塗料です。

新しい塗料を使いたい人

ラジカル塗料 白い塗料ラジカル塗料は登場して間もない新塗料なので、実際に使用した人の口コミや評判は少ないですが、新製品を試してみたいという方にはおすすめです。

雨の日でも塗装したい人

関西ペイントの「アレスダイナミックTOP」は、雨の日でも施工できる優れた機能を備えています。雨によって工期を延長できない人にはぴったりの製品であると言えるでしょう。

まとめると…
  • コストパフォーマンスがいい塗料を使いたい人
  • 新製品の塗料を使ってみたい人
  • 工期などの都合で、雨の日でも塗装したい人

コストパフォーマンスは抜群だがリスクも考慮しよう

ご覧いただいたように、ラジカル塗料は将来の外壁塗料のスタンダードになることが期待される画期的な塗料です。

塗料の劣化要因を抑制する優れた機能でありながら、優れたコストパフォーマンスを兼ね備えているのが大きな魅力です。

しかし、残念ながらラジカル塗料にもリスクがあります。メジャーな塗料と慎重に比較・検討し、お住いに適した塗料を選ぶようにしましょう。

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