この記事ではシリコン塗料の特徴や種類、耐用年数や価格など、皆様からよく質問がある内容を中心にご紹介しています。
メリット・デメリットを把握し、失敗のない塗装を目指すために是非、参考にして頂けますと幸いです。
当サイトでは、外壁・屋根塗装の見積もりシミュレーションを無料で行っています。初めて外壁塗装を検討している方は、まず下記ボタンより、最新料金相場を確認しましょう。
目次
シリコン塗料とは
シリコン塗料とは日本の住宅で最も多く利用されている塗料のことです。日本の住宅の外壁のうち、なんと約7割でシリコン塗料が用いられているとも言われています!
ここまでの人気を誇るシリコン塗料ですが、実は10年ほど前まではシリコン塗料の価格がやや高く、当時は1つ下のグレードである「ウレタン塗料」が人気でした。しかし近年シリコン塗料の価格がリーズナブルになったため現在はこちらが主流となっています。
実は今現在使われているシリコン塗料の多くは「アクリルシリコン樹脂」が主な原料となっています。
塗料の主成分を「樹脂」といいますが、アクリルシリコン樹脂塗料とはその名の通りアクリル樹脂とシリコンを組み合わせて作られた塗料。質は低いが低価格のアクリル樹脂と品質の高いシリコンを混ぜ合わせたアクリルシリコン樹脂は、いわば「いいとこどり」な塗料なのです。
シリコン塗料の特徴
シリコン塗料の特徴には、耐熱性があり、一般的なシリコン塗料でも耐熱性が高いですが、種類によっては600℃前後の環境でも耐えられる塗料もあります。
また、耐候性もあります。「耐候性」とは気候の変化への耐性のことで、屋外で使用した際に太陽光や紫外線、温度の変化による変形・変色・劣化といった変質を起こしにくい性質を指します。
シリコン塗料は分子構造が緻密であることから耐候性が高く、外壁の劣化を最小限に抑える働きがあります。
耐水性にも優れています。シリコン塗料には水性と油性の塗料が存在します。中でも油性のシリコン塗料は水に強く、撥水性が高いのが特徴。そのため水を通しにくいので、雨や湿気による劣化を抑えてくれるのです。
シリコン塗料の価格
シリコン塗料の価格帯は2,300~3,000円ほどとされています。
比較的デメリットの少ない塗料なため、コスパに優れています。
シリコン塗料の耐久年数
シリコン塗料の耐用年数は、10~15年です。
平均的な耐用年数と言えるでしょう。
メーカーが自社の塗料の耐候性のテストをする場合は、促進耐候性試験と呼ばれる、室内で人口の強い太陽光を浴びせる試験をします。
この試験で耐候年数をはかりますが、室内の試験のため塩害や凍害、雨などの劣化を早くする要素が含まれていません。あくまでもテスト上の年数です。
\料金相場を30秒でチェック/
シリコン塗料のメリット・デメリット
塗料を選ぶ際には、メリットとデメリットの両方を詳細に知っておく必要があります。
良いところと悪いところの両方を知った上で、理想の仕上がりや欲しい効果を比較しながら慎重に決めるためにも、シリコン塗料のメリット・デメリットを確認しておきましょう。
メリット
メリットを知っておくことも、塗料選びには重要と言えます。
シリコン塗料には、コスパや耐久性、汚れにくさなど、住宅を守る塗料に欠かせないメリットがあります。
まずはメリットの確認をしておきましょう。
汚れが付着しにくい
汚れが付着しにくいのも、シリコン塗料のメリットの1つです。
シリコン塗料は塗膜のはっ水性が高く、雨やホコリなどの汚れをはじいてくれるため汚れがつきづらいという性質があります。外壁をきれいに保ちたい人にとっては嬉しいメリットですね。
コストパフォーマンスに優れている
コストパフォーマンスに優れているのも、シリコン塗料の魅力です。
フッ素塗料よりも安価なうえ、アクリル塗料やウレタン塗料に比べると圧倒的に耐久性が優れている…というように、コスト面と機能面のバランスの良さがシリコン塗料最大の魅力といえます。
実績が豊富で失敗する可能性が低い
実績が豊富で失敗する可能性が低いのも、多くの人から選ばれている理由です。
シリコン塗料は外壁塗装としてもっともメジャーな塗料のため、その施工数も当然ほかの塗料に比べて多いです。
新しく出てきた塗料などに比べても塗料そのものの質が保証されていることに加え、施工する業者も塗装に慣れているため、安心して塗装を任せることができるという意味で失敗が少ないと言えるでしょう。
きれいなツヤが続く
きれいなツヤが続くのも、嬉しいポイントです。
塗装したばかりの外壁はツヤがあり美しいですが、長期間紫外線や雨風の影響を受けることでだんだんとこのツヤがなくなっていきます。
塗装時のツヤをどれだけ保持できるかという割合を「光沢保持率」といいますが、シリコン塗料はこの光沢保持率が高い(=塗りたてのツヤが長期間続く)のが特長です。
商品数が豊富で色や艶などが自由に選べる
商品数が豊富で色や艶などが自由に選べます。シリコン塗料は人気なだけあって、他の塗料に比べてもバリエーションが豊富。
外壁塗装は色や質感、機能性などさまざまな観点から最適なものを選ぶ必要がありますが、シリコン塗料は種類が豊富なためニーズに合ったものが見つかりやすいというのも大きなメリットです。
デメリット
デメリットについても確認しておきましょう。
シリコン塗料のデメリットとしては、シリコン塗料のグレードが中間であることに由来するものが多いです。シリコン塗料を考えている方は、是非一度確認しておいてください。
良くも悪くも「中途半端」
良くも悪くも「中途半端」と言われることがあります。
シリコン塗料の最大の魅力であるコストパフォーマンスの良さですが、裏を返せば「中途半端」という見方もできます。
とにかく初期費用を抑えたいという人にとってはウレタン塗料のほうが安く済みますし、初期費用が掛かってもいいから耐久性を高めたいという人にとってはフッ素塗料のほうがおすすめです。
このように、安全策を取りたい人にとってはシリコン塗料はおすすめですが、譲れない条件があるという人にとってはある意味どっちつかずな塗料ともいえるかもしれません。
最新のハイテク塗料には劣る?
突然ですが「ラジカル塗料」をご存知でしょうか?
ラジカルとは簡単に言うと「外壁の成分を劣化させてしまうエネルギー」のことです。このラジカルによる外壁の劣化を防ぐのがラジカル塗料で、近年最も注目されている最新の塗料です。
このラジカル塗料は価格だけで言えばシリコン塗料よりもやや高額ですが、総合的なコストパフォーマンスを考えるとシリコン塗料を上回っており、今後このラジカル塗料に実績がついてくれば、人気の塗料として台頭してくる可能性は大いに考えられます。
塗り替え時に塗装をはじきやすい
汚れをはじきやすいというのがシリコン塗料のメリットの1つですが、これがあだとなって、次に塗装をする際にその塗料さえもはじきやすくなってしまうというデメリットが考えられます。
ただしこれは正しい塗装手順を踏めば全く問題なく解決できる問題ですので、腕のある業者を選べば問題ありません。
他の塗料との比較
他の塗料との比較を知っておくことも、塗料選びのうえでポイントになってきます。
シリコン塗料を他の塗料(アクリル塗料、ウレタン塗料、ラジカル塗料、フッ素塗料、光触媒塗料、無機塗料)と比較すると、その価格は7種類の中で3番目に安く、耐用年数も3番目に短くなっています。
塗り替えの難しさ、ひび割れの可能性などの面では他の塗料に劣ってしまいますが、コスパの良さや汚れに強い点で他の塗料よりも優れています。
外壁塗料の正しい選び方3STEP|種類や特徴を理解して最良な外壁塗装を!
\料金相場を30秒でチェック/
オススメのシリコン塗料商品一覧!
オススメのシリコン塗料を知ることで、数多くの塗料の中から合う塗料を選びやすくなります。
ここからは外壁塗装ほっとらいんがおすすめするシリコン塗料商品について、ご紹介していきます。
今回ご紹介するのは、屋根用2種類、外壁用3種類の合計5種類の塗料です。
サーモアイSi
ポイント | サーモアイSi |
メーカー | 日本ペイント |
分類 | 2液形シリコン樹脂塗料(屋根用) |
対応建材 | スレート・波形スレート屋根、金属屋根・トタン、住宅用化粧スレート屋根 |
機能性 | 耐候性、光沢保持性、遮熱機能 |
耐用年数 | 8~12年 |
価格 | 平滑(スレート屋根) 3,930円/㎡(3工程・下塗りがサーモアイシーラーの場合) 平滑(鋼板屋根) 3,940円/㎡(3工程・下塗りがサーモアイプライマーの場合) |
艶タイプ | 艶有り |
サーモアイSiについて詳しく書いた記事があるので、よければ以下をご覧ください。
屋根用塗料【サーモアイSi】の価格と評判!特徴やメリット・デメリットも紹介
アレスアクアセラシリコン
ポイント | アレスアクアセラシリコン |
メーカー | 関西ペイント |
分類 | 2液水性シリコン樹脂系塗料(屋根用) |
対応建材 | コンクリート、モルタル、スレート板 |
機能性 | 超低汚染、柔軟形塗膜、高耐候性、防カビ・防藻性 |
艶タイプ | 艶有り、7分つや、5分つや、3分つや |
プレミアムシリコン
ポイント | プレミアムシリコン |
メーカー | エスケー化研 |
分類 | 超耐候形水性ハイブリッドシリコン樹脂塗料(外壁用) |
対応建材 | コンクリート、セメントモルタル、ALCパネル、スレート板、各種サイディングボード、各種旧塗膜(活膜)など |
機能性 | 耐候性、耐久性、低汚染性、防かび・防藻性 |
耐用年数 | 14~16年 |
価格 | 2,050円/㎡ (複層塗材の上塗りに用いる場合) |
艶タイプ | 艶有り、半艶、3分つや、艶消し |
プレミアムシリコンについて詳しく書いた記事があるので、よければ以下をご覧ください。
エスケー「プレミアムシリコン」の価格・特徴は?評判を総まとめ!
オーデフレッシュSi100Ⅲ
ポイント | オーデフレッシュSi100Ⅲ |
メーカー | 日本ペイント |
分類 | 1液反応硬化形シリコン系塗料(外壁用) |
対応建材 | 外壁各種旧塗膜の上(モルタル面、コンクリート面、窯業系サイディングボード、ALCパネル面) |
機能性 | 防藻性、防かび性、低汚染性 |
耐用年数 | 10~15年 |
価格 | 3,060円~5,590/㎡ |
艶タイプ | つや有り、7分つや、5分つや、3分つや、つや消し |
オーデフレッシュSi100Ⅲについて詳しく書いた記事があるので、よければ以下をご覧ください。
外壁用塗料【オーデフレッシュSi100Ⅲ】の価格と評判!特徴やメリット・デメリットも紹介
クリーンマイルドシリコン
ポイント | クリーンマイルドシリコン |
メーカー | 日本ペイント |
分類 | 超低汚染・超耐久性NAD型特殊アクリルシリコン樹脂塗料(外壁用) |
対応建材 | コンクリート、セメントモルタル、ALCパネル、スレート板、GRC板、押出成形セメント板、各種サイディングボード、各種旧塗膜(活膜)など 鉄部、亜鉛メッキ鋼、アルミニウム、ステンレスなどの金属 |
機能性 | 超低汚染性、超耐久性、防かび・防藻性、透湿性 |
耐用年数 | 12~15年 |
価格 | 2,500~3,000円/㎡ |
艶タイプ | つや有り、7分つや、5分つや、3分つや |
クリーンマイルドシリコンについて詳しく書いた記事があるので、よければ以下をご覧ください。
外壁用塗料【クリーンマイルドシリコン】の価格と評判!特徴やメリット・デメリットも紹介
①水性と油性って?
同じグレードの塗料でも水性か油性かの違いがあります。水性は水で希釈しますが油性はシンナーで希釈します。油性のほうが耐久性良いものの、臭いはきつい傾向が。一方水性塗料は耐久性では油性では劣るものの、きつい臭いがしません。
②1液性と2液性って?
1液タイプは缶を空ければそのまま使用できるタイプで、2液タイプは主剤と硬化剤の2種類の材料を混ぜるタイプの塗料です。
1液タイプよりも2液タイプの方が耐久性が高く、価格も高価な傾向があります。1液タイプの方が施工しやすいものの、2液タイプの方が仕上がりも良く、塗装できる素材も豊富です。
シリコン塗料はどんな人におすすめ?
シリコン塗料はどんな人におすすめなのでしょうか。
シリコン塗料は、その種類の多さと、施工しやすさの観点から、塗装を失敗したくない人にもおすすめです。また、価格と耐久性の面でコスパの良い塗料なので、コスパ重視の人にも向いています。
また、耐久性が高く、汚れにくいことから、メンテナンスが面倒な人にもぴったりの塗料です。塗料の種類がおおく、遮熱効果に優れたものもあるので、外壁塗装に遮熱効果が欲しい人にもおすすめできる塗料と言えるでしょう。
シリコン塗料は、コスパに優れている!
シリコン塗料は、コスパも良く、多く使われている塗料です。耐久性に優れていること、塗料の種類が多いことから、多くの業者さんにも選ばれています。
そんなシリコン塗料について、改めて確認しておきましょう。
屋根用、外壁用共に種類も多いのが特徴です。
デメリットとしては、これといった弱点はありませんが、多少ひび割れしやすく、重ね塗りが難しいところです。
比較的コスパに優れた塗料が多く、また種類も多いため、好みに合う塗料を見つけられます。
塗料の種類とその特質をしっかりと確認し、理想の塗装が行えることを願っています。
\料金相場を30秒でチェック/