「雨漏り」というと一般的には屋根からの雨漏りをイメージしがちですが、実際は外壁が原因の雨漏りするケースも少なくありません。
外壁からの雨漏りは、外壁材の隙間や亀裂などから雨が浸入することがほとんど。外壁材も当然劣化しますから、このような現象は決して珍しくないのです。
この記事では、外壁からの雨漏り現象について調査してみました。外壁からの雨漏りにはどのようなケースがあるのか、応急処置法やDIY法などを詳しく見ていきましょう。
- 外壁からの雨漏りの主な原因
- 雨漏りした時の応急処置は?DIYで直すことは可能?
- 業者に頼んだ時の主な修理法と費用は?
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目次
外壁から雨漏りなんてあるの?
「雨漏り」というと屋根のイメージが強すぎて、「外壁から雨漏りすることなんてあるの?」と驚く方もいるかもしれませんね。しかし雨が当たる場所であれば、雨漏りする可能性は常につきまといます。
屋根以外で雨漏りが起こりやすい場所は、サッシ、換気扇、ベランダ、そして外壁です。外壁の劣化や破損によって雨漏りするケースは珍しくありません。外壁からの雨漏りは素人には発見しにくく、気づいた時には雨漏りの症状が進んでいた、ということも少なくないようです。
「雨漏りするけど、屋根に問題はなかった。では、どこから水が入ってくるのだろう?」とお悩みの方は、ぜひ一読してみてください。
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「外壁からの雨漏り」その原因は?
- 外壁のひび割れ
- コーキングの劣化や破損
- 業者の施工不良
- ベランダの防水の劣化
- 外壁の破損
それでは、それぞれの原因や特徴について詳しく見ていきましょう。
外壁のひび割れ
外壁材が劣化するとひび割れたり、反りや変形してひびが発生することがあります。外壁からの雨漏りは、そのようなひび割れた部位から雨が浸入することで起こるケースが多いのです。
外壁材の劣化や破損の症状次第ですが、ひび割れによる雨漏りは施工後5年以上が経過すると発生しやすくなります。
コーキングの劣化・破損
外壁材をつなぐコーキング部分も、長い間の使用によって劣化します。コーキングが劣化すればひび割れたり、剥がれ落ちて隙間ができることも。そこから雨水が浸入すれば雨漏りの原因となるでしょう。
施工後5年以上が経過すると、コーキングが劣化・破損する危険性が高くなります。コーキングから雨漏りする場合は、コーキングの補修が必要となるでしょう。
かつては素材の違いによって「シーリング」と分けて呼ばれていましたが、現在では同じ意味として使われています。
業者の施工不良
外壁からの雨漏りは、施工不良であるケースも少なくありません。この場合、本来は埋めるべき隙間を業者が埋めていなかった場合に起こるのがほとんど。外壁の隙間を放置しておけば、雨が降った時にそこから雨水が浸入するのは当然ですね。
施工不良による雨漏りは、早ければ施工後数日で発生することもあるようです。
ベランダの防水の劣化
施工当時には防水塗装がきちんと施されていても、時間がたって塗装が剥がれてしまえば、雨水が染み込んで雨漏りすることも。
ベランダの床や手すりは、施工後5年以上がたつと劣化の可能性が高まります。日頃からベランダの掃除やお手入れをして予防するようにしましょう。
ベランダの防水方法はコチラで詳しく解説しています!
外壁の破損
外壁材やコーキングに寿命が来て劣化が激しくなれば、隙間やひびが生まれやすくなります。さらに地震や台風などで外壁が破損してしまえば、そこから雨漏りを引き起こす原因となるでしょう。
外壁材などの耐用年数や、施工してからの期間によって発生する可能性は異なりますが、使用した年月が長くなればそれだけ雨漏りの可能性も高くなるでしょう。
雨漏りの原因について詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
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外壁からの雨漏りを放置すると…?
ここでは、雨漏りを放置したらどのようなネガティブな影響が発生するかをご紹介します。「たかが雨漏り」と軽く考えず、外壁からの雨漏りを発見したら、面倒がらずにできるだけ早く処置を施すようにしましょう。
被害が拡がり、さらに修理費用がかさむ
雨漏りを放置すると外壁材の内側にまで雨水が浸入し、材質内部の劣化や腐食が進みます。腐食した木材はシロアリの大好物ですから、建物全体に被害が広がることに。こうなると、建物の寿命にも影響が出てしまいます。
早めに補修をしておけば濡れた部分だけの修理で済みますが、放置が長引けばより劣化症状が進みます。最悪の場合、外壁材自体の交換が必要となることも。そうなると工事の手間や時間だけでなく、費用も増える一方となります。
カビやコケが生えやすくなる
空気中に大量に飛散しているカビの胞子を日常的に吸い込んでいれば、人体に害を与えます。皮膚病やアレルギーの原因になるカビの発生を防ぐためにも、雨漏りを見つけたらできるだけ早く修理を行うようにしましょう。
雨が降るたびに対応に追われる
雨漏りを放置しておけば、雨水は室内にも入り込んできます。お部屋の中にまで水が落ちてくるようになれば、雨が降るたびにバケツを用意したり、濡れた床を拭いたりと手間がかかるようになります。
雨漏り部分の修理だけでなく根本的な原因を除去しなければ、いつまでも雨漏り対応に追われ続けることになります。梅雨や台風の時期や、雨の多い地方にお住いの方にとっては大きなストレスではないでしょうか。快適な生活のためにも、早めの対応を心がけましょう。
このように雨漏りを放置しておくと大変なことになります!雨漏りが疑われるときはまず業者に雨漏り調査を依頼しましょう!
「外壁からの雨漏り」応急処置の方法
「応急処置」といっても、雨漏り部位や雨漏りの状況によってやり方は異なります。ここでは、突然の雨漏りの対処法をご紹介します。
ブルーシートで壁を覆う
ただし壁などを伝って対象部位に浸入してくる可能性がありますから、あくまで応急の処置と考える方が無難です。
ブルーシートはホームセンターなどで購入できます。雨天時の作業は雨で視界が悪い上、足元も悪く滑りやすくなっているので、十分に注意しましょう。
コーキングで隙間を埋める
また、専門業者による補修工事の際コーキングが邪魔になることもあるので、基本的には業者に依頼するようにしましょう。
雨漏り箇所の前に物をおいてふさぐ
外壁の雨漏り箇所が見つかった場合、物を置いて雨を防ぐこともあります。しかし、残念ながら、大きな効果はほとんどないようです。
雨は対象部位だけに向かって吹きつけるわけではありません。屋根や外壁を伝って対象部位に浸入してくることもありますから、雨漏り部分より上部の外壁に雨が当たれば、その雨水は壁を伝って雨漏り箇所から内部に染み込んでしまいます。そのため、雨漏り箇所の前だけに物を置いただけでは大きな効果を感じることはないでしょう。
換気扇をふさぐ
換気扇から雨漏りしているケースでは、換気扇自体をふさぐのはNGです。換気ができなくなって、室内の空気が悪くなる危険性があります。
換気扇付近から雨漏りする場合は、換気扇と外壁の隙間のコーキングが劣化したり破損している可能性もあります。雨が止んだらきちんと原因を調べ、適切な対応をするようにしましょう。
コチラの記事では雨漏りのプロ、雨漏り診断士の方が雨漏りの応急処置について解説しています。要チェックです!
外壁からの雨漏りはDIYでも補修できる?
業者を呼ぶとなれば調査や修理で時間や費用がかかりますから、煩わしく感じることもあるでしょう。最近では、ホームセンターなどで手軽に補修道具も揃えることもできるので、DIYで修理すれば費用も安く抑えられますね。
しかし、そもそも外壁の雨漏りはDIYで補修することはできるのでしょうか?屋根の雨漏り修理と比較しながら、その違いをまとめてみました。
建物の中で雨漏りしやすい箇所といえば屋根ですが、屋根の雨漏り修理は落下などの危険が伴います。専門の業者でも足場を組んで修理を行うぐらい屋根の上での作業は難しいのです。したがって、素人による屋根の雨漏り修理はおすすめできません。
また、雨漏り箇所の特定には専門の道具が必要ですが、素人では目視検査しかできないため、雨漏り部位を特定することが難しいのです。雨漏り箇所を特定できなければ、きちんとした修理はできません。手当たり次第に修理すれば雨漏りを悪化させるリスクも高くなります。
つまり、屋根の雨漏り修理をDIYでするのは非常に困難なので、手を出さない方が無難でしょう。
外壁の処置はDIYが可能なものもある
一方、外壁の雨漏りは、明確に雨漏り部位が分かっているのならDIYでの補修が可能なケースもあります。ひび割れ程度の補修なら、コーキングで対応できることもあるでしょう。
しかし、大きく破損しているものは外壁材の交換が必要なため、やはり専門業者に任せる必要があります。また、たとえコーキングで補修したとしても、素人だと余計な部分までふさいでしまって雨漏りが悪化するといったケースもあるようです。
雨漏りを確実に修理するのならば、やはりプロの業者に依頼する方が確実ですね。
どのような業者に依頼する?優良業者の探し方は?
沢山の業者の中から、希望に合った施工ができる地元の業者を見つけることは素人では難しいです。
なぜなら、住宅リフォームにおいて『何でも屋さん』はいないからです。
業者によって施工の得意不得意があり、対応できない施工もあります。
お家の状況に合わせて、必要な施工が可能な地元の優良業者をご紹介いたします。
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「外壁からの雨漏り」修理方法は?
調査して原因を確認したら、具体的にどのような修理を行うのでしょうか。原因箇所別の修理方法をご紹介します。
コーキングで補修する
劣化による小さなひび割れ、外壁の目地やサッシの隙間からの雨漏りには、コーキングで補修します。
すでにあるコーキング剤の劣化や破損がひどい場合は、これまでのコーキングを除去して新しく充填することも。雨水が浸入してくる隙間をなくすことで、雨漏りを防ぐことができるでしょう。
サッシを交換する
さらに外壁との隙間をコーキングで埋めれば、雨水の浸入を完全に遮断することができます。
外壁材の交換
外壁材の劣化が進めば、コーキングでの補修だけでは雨漏りを防ぐことはできません。外壁の劣化や破損がひどいケースでは、外壁材自体の交換が必要となるでしょう。
雨漏りの補修について詳しくまとめた記事はコチラ
「外壁からの雨漏り」補修にかかる費用相場は?
ここでは修理にかかる費用の相場をまとめてみました。
雨漏り修理にかかる費用相場
外壁のひび割れによる雨漏りには、コーキングで補修するのが一般的。費用は5万円〜というのが相場なようです。
外壁の部分補修を行った場合は、補修作業以外にも外壁の塗装が必要となります。その場合、費用は70万円〜が目安です。
外壁材が劣化して雨漏りが起こる場合、張り替えや重ね張りなどが必要です。外壁材の種類や工程によりますが、およその費用相場は160万円以上となります。
修理方法 | 費用 |
コーキング | 5万円〜 |
補修+外壁塗装 | 70万円〜 |
外壁材の張り替え・重ね張り | 160万円〜 |
施工不良が原因の場合、保証が付く場合も
このようなトラブルでは、以下のような保証が付くケースがあります。
- 新築から10年以内に雨漏りした場合:施工業者に補修費用の請求が可能
- 雨漏り修理の直後に再発した場合:施工業者に相談し、無償対応が可能
雨漏り修理の費用についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
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最後に…こんな業者には注意して!
これだけで判断はしきれませんが、以下のポイントは押さえておきましょう。
調査した際の画像や動画を見せてくれる
外壁の調査をした時に撮影した写真や動画を見せながら雨漏り原因や部位を示し、必要な補修法を分かりやすく説明してくれる業者は信頼性が高いといえるでしょう。
いきなり訪問営業をしてくる業者はNG
住宅地を訪問営業する業者のほとんどは、詐欺や悪徳業者である可能性が高いといわれています。訪問営業をする業者は、お客様の不安に付け込んで契約を取ろうとする業者である場合が多いのです。
そもそも優良業者は仕事に困っていないため、訪問営業をする必要がありません。また、優良業者は「この壁は雨漏りしている可能性が高い」「早く修理しないと建物が腐る」などと、お客様の不安を煽って仕事を得ることはしないはずです。
突然訪問してくる業者はトラブルの元です。契約などしないように注意しましょう。
業者選びは予想以上に難しいです。そのためこんな事例も発生しています。
しかしその業者は防水工事を扱っていなかったため、別の業者を探さなければいけなくなった。
条件にあった良い業者がなかなか見つからず、何社も相見積もりをする羽目になった。
ただでさえも家の補修は大変。こんな面倒ごとは避けたいですよね。ほっとらいんなら無料であなたにピッタリの業者をお探しできます。悩む前にご相談ください。
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外壁からの雨漏りのポイントをQ&Aでチェック!
外壁からの雨漏りは塗膜や外壁材の劣化と大きく関係しています。雨漏りのポイントをおさらいしましょう!
外壁から雨漏りするその原因には何があるの?
外壁のひび割れ、コーキングの劣化や破損、業者の施工不良、ベランダの防水の劣化、外壁の破損が主な原因の5つです。詳しくはコチラ
外壁からの雨漏りを放置するとどのようなことが起きるの?
被害の拡大、カビやコケが生えやすくなる、雨のたびに対応しないといけないなどが考えられます。詳しくはコチラ
屋根の雨漏りはDIYできるの?
雨漏りの修理は落下の危険があり、専門の業者でも足場を組んで修理するほど難しい作業。DIYは非常に艱難ですから避けた方通いでしょう。詳しくはコチラ
外壁塗装の費用について気になる方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。
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